藤豆(ふじまめ/ふぢまめ) 仲秋
【子季語】
鵲豆/千石豆
【解説】
隠元豆の一種。関東でいう莢隠元とは別。関西では隠元豆とも呼び、伊賀では千石豆、石川ではつるまめ、愛知岐阜では万石豆、などなど地方により様々な呼び名ある。薄赤紫の花が藤房を逆にしたように咲く。
【科学的見解】
フジマメは、マメ科フジマメ属の一年草で、熱帯アジア原産とされている。日本では、九世紀から記録があるとのことである。花は、花弁の一部が薄桃色となる蝶形花を形成し、先端に房状につける。有明月の形をした若い鞘や熟した豆を食用にする。別名として、センゴクマメやアジマメとも呼ばれている。(藤吉正明記)