酸葉(すいば)仲春
すいすい/あかぎしぎし/すし/酸模
【解説】
タデ科の多年草。花期は四月から七月。茎は高さ三十から八十センチほど。昔は遠足の道すがらなどで、茎をちぎって噛み、その酸っぱい味を楽しんだ。
【科学的見解】
スイバは、北海道から九州に分布する温帯性の多年草であるが、現在では世界中に帰化し広がっている。タデ科植物の多くは、酸味を有しているが、本種は特に酸味の強い植物であり、その名の由来にもなっている。(藤吉正明記)
すかんぽを皆くはへて草摘めり
松本たかし「松本たかし句集」