萵苣(ちしゃ、ちしや) 三春
【子季語】
苣/掻ぢしゃ/玉ぢしゃ/レタス/立ぢしゃ/サラダ菜
【解説】
玉ぢしゃはレタスの名で親しまれている。アメリカから輸入され、第二次世界大戦後急速に普及した。サラダなどに適する。掻ぢしゃは中国より渡来し、古くから栽培された。直立性で一メートル余りになる。
【科学的見解】
ちしゃとは、レタス類の総称であり、平安時代終わりごろから使用されているとのことである。これらの野菜は、葉や茎を折ると乳液が出るため、乳草(チチクサ)がなまり、その後チサからチシャに変化したものと言われている。ちしゃの仲間としては、玉ちしゃ(レタス)、立ちしゃ(ローメインレタス)、葉ちしゃ(サニーレタス)、茎ちしゃ(ステムレタス)、掻きちしゃ(カッティングレタス)などがある。(藤吉正明記)
【例句】
春もはや山吹白く萵苣苦し
素堂「続虚栗」
枝折めをゆふなぐさみやちさ畠
惟然「初蝉」
苣畑や雨うちはじく葉のちゞみ
皿州「雪つくし」