どくだみ 仲夏 季語と歳時記 【子季語】 どくだみの花/十薬 【解説】 ドクダミ科多年草。茎の高さ十五~三十五センチ。地下茎で広がる。四枚の白い花びらと見えるものは苞で、花はその中心に立つ穂である。葉はハート型で臭いが強く、十薬名の通り民間薬として利尿剤皮膚病など広く用いられてきた。 【例句】 十薬や夏のものとて花白し 鳳朗「鳳朗発句集」 どくだみや真昼の闇にしろ十字 川端茅舎「華厳」 毒だみや十文字白き夕まぐれ 石橋秀野「桜濃く」