青葉木菟(あおばずく/あをばづく) 三夏
【解説】
フクロウ科の夏鳥。鳩くらいの大きさで、色は茶に白が混じる。青葉の頃南方より渡って来て、人里近い寺社の森などに棲みつく。夜を徹してホーホーと鳴き続ける。蛾や雀、兜虫などを捕食する。以前は東京二十三区内でも見られたが、年々その数が少なくなっている。
【科学的見解】
アオバズクは、フクロウ科の鳥類で、主に夏鳥として日本各地に渡来する。最も身近で見られるフクロウ科の鳥類である。本種は、樹洞性の鳥類であり、山地や神社などの大木に形成された洞で営巣する。産卵期は五月から七月で、二個から五個程度産卵する。本種は主に大型の昆虫類を餌としており、夜間に雑木林樹木の樹液に集まる昆虫や街灯の光に集まる昆虫などを捕食している。(藤吉正明記)