菊膾(きくなます) 三秋 季語と歳時記 【子季語】 もつてのほか 【解説】 摘み取った菊の花びらを酢を入れた湯でさっと茹で、三杯酢やくるみ和え、胡麻和えにする。食用菊としては新潟、山形産の「かきのもと」などが有名。 【例句】 蝶も来て酢を吸ふ菊の酢和へかな 芭蕉「むすび塚」 折ふしは酢になる菊のさかなかな 芭蕉「泊船集」 草の戸の酢徳利ふるや菊膾 召波「春泥発句集」