蒜の花(にんにくのはな) 晩夏
【子季語】
ひるの花/花にんにく
【解説】
蒜はユリ科の多年草。地下に生ずる大きな鱗茎を食用、薬用、強壮剤に用いる。八月ころに花茎を伸ばし薄紫色の小さな花を球状咲かせるが、鱗茎を太らせるためすぐに摘み取られてしまう。
【科学的見解】
ニンニクは、中央アジア原産のヒガンバナ科(旧ユリ科)の多年草で、強烈な臭気を持つ野菜として広く栽培されている。ニンニク特有の香味は、食欲増進効果や滋養強壮効果をもたらしている。花は夏に開花し、一花茎に多数の総苞葉に包まれた小花が塊状につき、時にむかごも生じるとのことである。一般的に食用となる部分は、鱗茎と呼ばれている部分である。(藤吉正明記)