蘿摩(ががいも) 晩夏
【子季語】
かがみ/かがみいも/乳草/ぱんや/草斑枝花
【解説】
ガガイモ科つる性多年草。日当たりの良い山野の草地や林縁に自 生する。やや長いハート型の葉を持ち、葉腋から出た花柄に薄紫 色の筋をもったやや反り返った小さな花を球状につける。花の内 側は細かい毛が生えていて白っぽく見える。虫等に食べられない よう毒があるが、アサギマダラの幼虫はこの葉を食べる。秋にな ると長い綿毛のついた実をふわふわと風に飛ばす。
【科学的見解】
ガガイモは、北海道から九州に分布するつる性の多年草である。密に毛のある花をつけ、大きな袋果を形成するのが特徴である。袋果は成熟すると、裂果し、中から長い白毛を持つ平坦な種子が現れ、風で散布される。この種についた白毛を傷口につけると止血効果があるとのことである。(藤吉正明記)