梅笠草(うめがさそう/うめがささう) 仲夏
【解説】
イチヤクソウ科の常緑多年草。山野・海辺の林中の木陰に生育する。 葉は広被針形で直立した茎に数枚輪生する。六月頃、茎の頂にウメに似た五弁の小花がひとつつく。草丈十センチぐらい。
【科学的見解】
ウメガサソウは、ツツジ科(旧イチヤクソウ科)の常緑小低木で、北海道から九州までの海岸や山地の林内に生育している。ウメガサソウは、根を介して土壌中の菌類と共生し、窒素などの無機栄養の供給を受けている。近縁種としては、主に東日本の海岸付近に生育するオオウメガサソウが知られている。(藤吉正明記)