袋撫子(ふくろなでしこ) 初夏
【解説】
ナデシコ科シレネ属の半耐寒性一年草です。原産地は地中海沿岸。全体が毛に覆われている。葉は長楕円形で対生する。五月から六月にかけて切れ込みのあるピンクや赤の五弁の花を咲かせる。萼筒は膨らみがあることからこの名がある。
【科学的見解】
フクロナデシコの標準和名は、サクラマンテマであり、別名としてオオマンテマとも呼ばれている。南ヨーロッパ原産のサクラマンテマは、ナデシコ科の一年草または越年草で、明治以降に導入され、庭園や花壇などに植栽されている。本種も様々な園芸品種が作出されている。(藤吉正明記)