虫取撫子(むしとりなでしこ) 仲夏
【子季語】
蠅取撫子/小町草
【解説】
ナデシコ科フシグロ属の一年草または越年草。ヨーロッパ原産で河原や野原などに生育する。丈は三十センチから八十センチくらい。葉は対生し、五月から七月にかけて集散花序に紅色の小さな花をたくさんつける
【科学的見解】
虫取撫子(ムシトリナデシコ)は、観賞用に栽培されていたものが逸出し、近年では河川の荒地や住宅地などで野生化している。花がつく茎付近に粘り気があり、虫取りの名が付けられているが、食虫植物の仲間ではない。(藤吉正明記)