ぬめり草(ぬめりぐさ) 初秋
【子季語】
粘り茅
【解説】
イネ科の一年草。葉を揉むとぬるぬるするためこの名がある。本州からアジアの熱帯林まで広く分布する。田の畔や少し湿った所を好む。茎は直立し二十センチから四十センチくらいになる。秋その先に長さ六センチから十センチの紫褐色の花序をつける。
【科学的見解】
ぬめり草として知られている種は、標準和名としてハイヌメリグサと呼ばれており、本州から沖縄の湿地を好んで自生している。世界のヌメリグサ属のほとんどは、熱帯から暖帯に分布しており、全て湿った場所に生育している。(藤吉正明記)