【子季語】
ほだ、根榾、榾火、榾明り、榾の主、榾の宿
【解説】
囲炉裏や竈にくべる焚き物。木の幹や枝、切り株などを干し乾燥させたものを使う。柴や小枝など細めのものは、薪という。これらを添えて火をおこす。
【例句】
榾の火に親子足さす侘びねかな
去来「曠野」
榾の火や暁がたの五六尺
丈草「炭俵」
父と子よよき榾くべし嬉し顔
太祇「太祇句集」
榾の火や家につたはる老ひとり
蓼太「蓼太句集」
榾の火や家はめでたき松柱
成美「杉柱」
大榾火鏡のごとく澄みてをり
長谷川櫂「果実」
ここへ来て坐りたまへと榾を継ぎ
高田正子「花実」