酉の市(とりのいち)初冬 季語と歳時記 【子季語】 お酉さま、一の酉、二の酉、三の酉、熊手市、おかめ市、頭の芋 【解説】 十一月の酉の日に各地で行われる祭礼。一の酉二の酉、年によっては三の酉まである。この日、浅草鷲(おおとり)神社の境内では「縁起熊手」を求める人であふれかえる。 【例句】 世の中も淋しくなりぬ三の酉 正岡子規「子規句集」 酉の市江戸滞留の文のはし 細谷不句「俳句三大集」 通りをる電車不思議や酉の市 久米三汀「返り花」 その奥におかめが笑ふ大熊手 長谷川櫂「天球」