牛膝(いのこずち、ゐのこづち)三秋
【子季語】
ふしだか、こまのひざ
【解説】
ヒユ科の多年草。平地によく見られる雑草。茎は四角形で節が太 い。小さな実には刺があって動物や人の衣服に付着し、払っても とれにくい。牛膝(ごしつ)は漢名。根は生薬として用いられる。
【科学的見解】
イノコズチは、本州から九州の低地に普通に見られる多年草である。木陰や竹薮などで多く見られることから、別名としてヒカゲイノコズチとも呼ばれている。近縁の種としては、葉が厚く日当たりの良い市街地に生育しているヒナタイノコズチや暖地の海辺に生育するハチジョウイノコズチなどが存在する。(藤吉正明記)