【解説】
亜高山、高山植物として全国に分布している。葉が光って鏡のよ うに見えるところからこの名が付けられた。おもに岩場に生える が湿原にも見られる。十センチくらいの花茎の先に、淡紅色の花 が集まるようにして咲く。
【科学的見解】
イワカガミは、北海道南部から九州の山地の岩場や高山の草地に生える常緑の多年草である。光沢のある円形の葉が特徴的である。4~7月に鐘形で縁に切れ込みの入った桃色の花を咲かせる。近縁種としては、葉の鋸歯があまりとがらないコイワカガミや葉に多数のとがった鋸歯のあるオオイワカガミなどが存在する。光沢のある葉は、表面のクチクラ層が発達したことによる。(藤吉正明記)