捕鯨(ほげい)三冬
【子季語】
鯨突き、鯨見、一番銛、二番銛、勇名取、捕鯨船、鯨番
【解説】
日本の捕鯨のはじまりは江戸時代の初めで、紀州太地浦で行なわ れた。肉は食用、脂肪からは油をとる。鯨の古名は勇名といい、 銛突や網による勇壮な勇魚取であった。最近は資源保護のため捕 獲が制限されている。鯨は、冬になると日本の近海に回遊してく る。
【例句】
一番は逃げて跡なし鯨突き
太祇「太祇句集」
突留た鯨や眠る峰の月
蕪村「落日庵句集」
山おろし一二のもりの幟かな
蕪村「落日庵句集」