蛞蝓(なめくじ、なめくぢ)三夏 季語と歳時記 【子季語】 なめくじり、なめくじら 【解説】 蝸牛に似ているが、まったく貝がらをもたない陸上軟体動物であ る。腹面の伸縮で這い、そのあとには銀色に光った粘液の道を残 す。梅雨の終わる頃によく出る。 【例句】 なめくぢり這ひて光るや古具足 嵐雪「杜撰集」 五月雨に家ふり捨ててなめくぢり 凡兆「猿蓑」 あばら家の戸のかすがひよなめくぢり 凡兆「荒小田」