金柑(きんかん)晩秋
【子季語】
金橘、姫橘
【解説】
ミカン科キンカン属の常緑低木。三センチほどの大きさの実の表面は艶やかで金色に光る。たわわに実っている様子が美しい。またビタミンCが豊富なため、砂糖などで煮て風邪薬として用いられる。
【科学的見解】
キンカンは、ミカン科ミカン属の常緑低木で、江戸時代に中国から導入された。果実は、二から三センチメートルほどの楕円体となり、ミカン属の他の柑橘類に比べてかなり小さい。本種は、ナガミキンカンと呼ばれており、近縁種が複数存在する中、最も栽培しやすいため、庭先等で広く栽培されている。(藤吉正明記)
【例句】
金かんや南天もきる紙袋
一茶「七番日記」