餅(もち)暮 季語と歳時記 【子季語】 餅焼く、黴餅、きな粉餅 【解説】 もち米を蒸し、臼で搗いて作った食べ物。鏡餅、熨斗餅、切り餅などがある。日が立つにつれ、ひびが入ったり、黴が生じたりする。 【例句】 餅の粉の家内に白きゆふべかな 太祇「太祇句選後篇」 妹が子は餅負ふ程に成りにけり 一茶「七番日記」 餅焼くやちちははの闇そこにあり 森澄雄「花眼」 最澄の山餅啣へたる犬に逢ふ 森澄雄「游方」 餅ふくる崑崙山も天山も 長谷川櫂「新年」