【子季語】
常山木の花、臭桐
【解説】
クマツヅラ科の落葉樹。山野に自生する。葉に悪臭があるのでこの名がついた。初秋に枝の先に白色の花が群がり咲く。目立たない木だが花は印象的。
【科学的見解】
クサギは、シソ科(旧クマツズラ科)の落葉小高木で、北海道から沖縄までの山野に生育している。先駆植物として知られており、崖崩れや造成地など撹乱後の場所にすぐ出現する陽樹でもある。花は白色で高杯形をしており、付け根のがくは、果実期まで宿存する。近縁種としては、九州南部から沖縄までに分布するアマクサギや西アフリカ原産の赤い花をつけるゲンペイクサギが知られている。(藤吉正明記)