蚊帳吊草(かやつりぐさ) 晩夏 季語と歳時記 【子季語】 莎草/かやつり 【解説】 畑や荒れ地などに生える雑草。独特の香りがある。細い茎の先に七、八月頃、黄褐色の地味な花穂をつける様が線香花火に似る。茎を裂いて広げた様は蚊帳を吊った形に似ていることからその名がついた。 【例句】 翁にそ蚊屋つり草を習ひける 北枝「卯辰集」 行き暮れて蚊帳釣草にほたるかな 支考「笈日記」 野に伏せば蚊屋つり草も頼むべし 一茶「八番日記」