金雀枝(えにしだ )初夏
【子季語】
金雀花
【解説】
五月から六月にかけて、葉腋に黄色い蝶の形の花が咲かせる。日本には江戸時代オランダから渡来し、改良されて花色も黄色、白やピンクなどいろいろ。
【科学的見解】
エニシダは、観賞用に庭などに植栽されるヨーロッパ原産の落葉低木である。マメ科植物であるため、大気中の窒素をアンモニアに変換する窒素固定能力を有し、栄養分の少ない荒地などでも生育することができる。(藤吉正明記)
えにしだの夕べは白き別れかな
臼田亜波「旅人」
金雀枝の黄金焦げつつ夏に入る
松本たかし「火明」