メロン 晩夏
【子季語】
マスクメロン/プリンスメロン/夕張メロン
【解説】
メロンは、ギリシャ語のmelopepon(りんごのような瓜)が語 源。古代エジプトですでに栽培され、東西に伝わったとされる。メロンの王様は、ヨーロッパで発達した網目のあるマスクメロン、果肉はやわらかく甘くうす緑色。夕張メロンの果肉はオレンジ色。
【科学的見解】
メロンは、つる性の一年草であり、大きく西洋系のメロンと東洋系のメロンが存在する。日本へは、東洋系のメロン(マクワウリやシロウリなど)が二千年以上前に導入されたらしく、その証拠として縄文から弥生時代の遺跡から種子が見つかっている。西洋系のメロン(ネットメロンやイボメロンなど)は、明治以降に導入され、香りや甘みが強いため、現在の生食用の主流メロンとなっている。(藤吉正明記)