茴香の花(ういきょうのはな/ういきやうのはな) 仲夏
【子季語】
呉の母(くれのおも)/茴香子(ういきょうし)/魂香花(こんこうか)/フェンネル
【解説】
ヨーロッ原産のセリ科の多年草で、古代エジプトでも栽培されていた。日本には薬草として中国から渡来。夏、枝先に黄色の小花が群がって咲き、独特の芳香を放つ。果実は胃炎、整腸、咳止めの漢方薬になる。西洋では「フェンネル」と呼ばれ、魚や肉料理 に使われる。
【科学的見解】
ウイキョウは、セリ科の多年草で、主に種子と葉を利用する香草である。乾燥した種子は、甘い香りとさわやかな苦味があり、ピクルスやゼリーに使用される。また、葉は、刻んでドレッシングなどに使用される。花は、セリ科特有の散形(傘形)花序で、黄色の小さな花を多数つける。(藤吉正明記)
茴香の夕月青し百花園
川端茅舎「華厳」