蚕豆の花(そらまめのはな) 晩春
【解説】
マメ科で西アジア、アフリカ原産。春の盛りの頃葉腋に白色又は薄紫色の蝶形花を数個ずつつける。花の中心部に黒い斑が入り、 目のように見える。鄙びた感じの花で、花の後実の莢が天を向いて育つのでこの名がある。畑で栽培する。
【科学的見解】
ソラマメは、マメ科ソラマメ属の草本植物(越年草)で、日本に限らず世界各地で栽培されている野菜である。マメ科植物の果実である豆果は、一般的に大きくなるとその重みで垂れ下がるものが多いが、本種は空に向かって突き上がるように伸びていくため、ソラマメという名が付けられたそうである。ソラマメの花は、旗弁、側弁、竜骨弁の三タイプの花弁で構成された蝶形花冠を持つのが特徴であるが、側弁に黒い斑紋があり、全体的には白色をしている。(藤吉正明記)