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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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子規忌(しきき) 仲秋

季語と歳時記

【子季語】
糸瓜忌、獺祭忌
【解説】
俳人、正岡子規の忌日。明治三十五年(一九〇二年)九月十九日脊椎カリエスにより没。三十五歳。
【実証的見解】
正岡子規は慶応三年(一八六七年)四国松山に生まれる。本名常規(つねのり)、幼名処之助(ところのすけ)のちに升(のぼる)。子規の号は明治二十二年に喀血してから。夏目漱石と親交を結び俳句、短歌、新体詩、評論、随筆など多彩な創作活動を行い、日本の近代文学に大きな影響を及ぼした。辞世の句は「糸瓜咲て痰のつまりし仏かな」「痰一斗糸瓜の水も間にあはず」「をとゝひのへちまの水も取らざりき」。これらの句から子規の忌日を「糸瓜忌」ともいい、雅号にちなんで「獺祭忌」ともいう。著書に『墨汁一滴』、『病床六尺』、『仰臥漫録』。 
【例句】
このあたり草花折り来糸瓜仏
露月「露月句集」

糸瓜忌や俳諧帰するところあり
村上鬼城「ホトトギス雑詠選集」

悔もなく誇もなくて子規忌かな
高浜虚子「六百五十句」

子規忌すみあと話ゐる萩の雨
松本たかし「石魂」

糸瓜忌や紫苑の雨の冷やかに
大谷句佛「我は我」

その庭の荒びしままの子規忌かな
長谷川櫂「蓬莱」

カテゴリー: 1基本季語, e行事

解夏(げげ) 初秋

季語と歳時記

【子季語】
夏明き、夏の果、送行、仏歓喜日、歓喜日、夏書納
【関連季語】
安居、夏書
【解説】
旧暦七月十五日、安居を解くこと。安居とは僧侶が世俗を離れ、一夏九旬、九十日間籠って修行に専念すること。この間、書き写した経本は、堂塔や経堂に納める。
【来歴】
『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
【実証的見解】
安居の項参照
【例句】
峯頭に片雲もなし解夏の朝
高田蝶衣「青垣山」

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大文字(だいもんじ) 初秋

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【子季語】
大文字の火、妙法の火、船形の火、左大文字、鳥居形の火、 五山送り火、施火
【関連季語】
盂蘭盆会、送り火
【解説】
盂蘭盆会の送り火で京都の盆行事の一つ。八月十六日の夜に行われる。東山如意が岳中腹に灯る「大文字」の火をいう。続いて北や西の山々に「妙」、「法」、「船形」、「左大文字」、「鳥居形」と次々に点火され、三十分ほど京の夜空に赤々と浮かび上がる。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
【例句】
山の端に残る暑さや大文字
宋屋「瓢箪集」

大もんや左にくらき比えの山
蝶夢「根寝発句集」

銀閣に浪華の人や大文字 
蕪村「夜半叟句集」

大文字やあふみの空もただならね 
蕪村「蕪村句集」

經を焼く火の尊さや秋の風
嵐雪「杜撰集」

ともす火の光や妙の一字より 
何有「新類題」

送り火の法も消えたり妙も消ゆ
森澄雄「浮鷗」

今宵きて京に一夜や大文字
長谷川櫂「初雁」

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燈籠流(とうろうながし) 初秋

季語と歳時記

【子季語】
流燈、流燈会、精霊流し
【関連季語】
盂蘭盆会、精霊舟
【解説】
灯をともした燈籠を川や海に流し、燈籠にのった祖先の霊をあの世へ送る行事。盂蘭盆会の終わる十五日、または十六日の夜に行われる。盆の供物や茄子の馬、魂棚の筵なども一緒に流す。板切れに蝋燭を立てた簡単なものから、箱に仕立てた大型の燈籠までさまざまある。
【来歴】
『世話盡』(明暦2年、1656年)に所出。
【例句】
流燈の或は生簀に流れ寄る 
大谷句仏「我は我」

燈籠のわかれては寄る消えつつも
臼田亜浪「定本亜浪句集」

かかる夜の風に燈籠流しかな
富田木歩「定本木歩句集」

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茄子の馬(なすのうま) 初秋

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nasunouma-pl【子季語】
瓜の馬、瓜の牛、茄子の牛、迎馬、送馬
【関連季語】
盂蘭盆会 、真菰の馬
【解説】
茄子や瓜で作る牛や馬のこと。盂蘭盆会の魂棚に飾る。祖先の霊がそれにのって訪れ、それにのって帰ってゆくとされる。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
【例句】
ぽこぽこと暗渠出できし茄子の馬
加藤楸邨「吹越」

おもかげや二つ傾く瓜の馬
石田波郷「雨覆」

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生身魂(いきみたま) 初秋

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【解説】
お盆には、先祖の御霊を迎えるとともに、一家の長老を生きた御霊として祀る。今も蓮の葉にもち米飯を包み、刺し鯖を添えて贈ったり、物などを献じる。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
生身魂酒のさがらぬ祖父かな
其角「華摘」

生身魂畳の上に杖つかん
亀洞「曠野」

憂き我に誰々祭る生魂ぞ
白雄「白雄句集」

くづをれぬ老に仕えて生身魂
松瀬青々「倦鳥」

生身魂七十と申し達者也
正岡子規「子規句集」

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盂蘭盆会(うらぼんえ、うらぼんゑ) 初秋

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【子季語】
盂蘭盆、盆、盆供、盂蘭盆経、迎盆、盆祭、新盆、盆前、盆過、盆三日
【関連季語】
施餓鬼、燈籠流し、大文字、茄子の馬、生身魂、魂祭
【解説】
旧暦七月十三日から十六日にかけ行われる先祖供養。十三日夕方先祖を迎え、精進料理、野菜、菓子などを供え供養する。十六日は早朝に供物を川に流し先祖を送る。東京など新暦で行う地方も多い。
【来歴】
『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
【実証的見解】
盂蘭盆会は、『盂蘭盆経』の目蓮救母の説話にもとづく行事である。これによれば、釈迦の十代弟子の一人目蓮は釈迦の教えに従って七月十五日の自恣の日(夏安居の最後の日)に百味の飲食で僧侶を供養したので、餓鬼道に落ちた母を救うことができたという。この故事によって、七月十五日の盆供養は七世の父母をも救いうると考えられ、中国では六世紀前半ごろ、梁の武帝によって盂蘭盆会が始められた。日本では六五七年(斎明天皇三年)に始めて盂蘭盆会を設けたとされ、その後、宮中でも盂蘭盆会が催され、以後恒例の行事となった。
【例句】
盆の夜は餅つく音もあはれなり
信徳 「五の戯言」

望月や盆くたびれで人は寝る 
路通「桃ねぶり」

盆ごころ夕がほ汁に定りぬ
曉台「曉台句集」

御佛はさびしき盆とおぼすらん
一茶「希杖本句集」

盆過や粉ひき臼にも風のたつ
道彦「蔦本集」

大鯉を料りて盆のならず者
森澄雄「鯉素」

地獄絵の飯は火を噴き盆の寺
長谷川櫂「蓬莱」

カテゴリー: 1基本季語, e行事

秋思(しゅうし、しうし)三秋

季語と歳時記

【子季語】
秋懐、傷秋、秋容、秋あわれ、秋さびし
【関連季語】
春愁
【解説】
秋になって、心に何かを感じたり思ったりをすることをいう。春は春愁といい、秋は秋思という。愁いに比べ、、思いは乾いた感じがある。
【例句】
きぬぎぬに木艸の触れて秋思かな
松瀬青々「倦鳥」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

花火(はなび) 初秋

季語と歳時記

【子季語】
煙火、揚花火、仕掛花火、打上花火、遠花火、花火舟、金魚花火、花火大会
【関連季語】
手花火
【解説】
種々の火薬を組み合わせ、夜空に高く打ち上げて爆発の際の光の色や音を楽しむもの。もともとは、秋祭りの奉納として打ち上げられた。日本一の四尺花火が打ち上げられる新潟県小千谷市の片貝地区では、子供の誕生や入学就職記念、追善供養など、生活の節目節目に、住民が花火を奉納する。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
もの焚て花火に遠きかゝり舟
蕪村「落日庵句集」

舟々や花火の夜にも花火売
一茶「一茶句帖」

一雨が花火間もなき光かな
其角「五元集」

月白と雲にぬかりし花火かな
浪化「続有磯海」

遠花火氷の花のごとく果つ
高田正子「玩具」
hanabi

カテゴリー: 1基本季語, d生活

相撲(すもう、すまふ) 初秋

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【子季語】
角觝、角力、すまい、相撲取、力士、関取、辻相撲、宮相撲、大相撲、土俵、相撲柱、相撲札、相撲触れ、相撲番付、櫓太鼓、土俵入り
【関連季語】
相撲の節
【解説】
日本古来の格闘技。子ども相撲や草相撲から大相撲まである。土俵という円内で、裸にまわしをつけて一対一で闘う。投げたり土俵の外に追いやったりして勝敗を競う。現在では一年を通して相撲興行が行われるが、昔は秋祭りの神事だった。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
【実証的見解】
相撲の起源とされる力くらべは、『古事記』『日本書紀』などにも現れる。弥生時代には豊穣を占う農耕儀礼としてさかんに相撲が行われていたとされる。奈良時代には、聖武天皇の勅令で諸国の力士を宮中に集め、七夕祭りの余興に相撲を閲覧した。平安時代には、それがますます盛んとなり、「相撲の節(すまいのせちえ)」という催し物に発展する。
【例句】
昔聞け秩父殿さへすまふとり
芭蕉「芭蕉庵小文庫」

月のみか雨に相撲もなかりけり
芭蕉「ひるねの種」

都にも住みまじりけり相撲取
去来「猿蓑」

やはらかに人分行くや勝角力
几董「井華集」

飛入りの力者あやしき角力かな
蕪村「蕪村句集」

脇向て不二を見る也勝相撲
一茶「句帖」

月代に勇み立けり草相撲
木導「篇突」

角力取る二階を叱る主かな
内藤鳴雪「鳴雪俳句集」
sumou

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