↓
 

季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →

踊(おどり、をどり) 初秋

季語と歳時記

bonodori【子季語】
盆踊、音頭取、踊場、踊子、踊浴衣、踊笠、踊太鼓、踊見、念仏踊、題目踊、灯籠踊、豊年踊、踊唄
【解説】
踊りといえば盆踊のことで、他の踊りではない。八月の十三日から十六日にかけて行われる。寺社の境内や町の広場などに櫓を設け、笛や太鼓にあわせて踊る。輪になって踊ったり、行列を作って町を流れたりする。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【実証的見解】
盆踊は本来、盆に帰ってきた先祖の霊を慰めめるための踊りである。空也上人や一遍上人の踊念仏が起源で、室町時代の初めには、太鼓や瓢箪などをたたいて踊るようになった。現在のように囃子や唄に合わせて踊るようになったのは江戸末期とされる。踊り手が笠や手拭いで顔を隠して踊るのは、盆に迎えられた祖霊を表すもの。現代ではその土地の伝統や風習を守った「踊」と娯楽の要素の強い「踊」とがある。
【例句】
四五人に月落ちかかるをどりかな
蕪村「蕪村句集」

うかと出て家路に遠き躍かな
召波「五車反古」

六十年踊る夜もなく過しけり 
一茶「九番日記」

一めぐり人待かぬるをどりかな
尚白「阿羅野」

踊子や紅が淋しき草履の緒
原月舟「月舟俳句集」

盆唄の夜風の中の男ごゑ
森澄雄「花眼」

輪の中へ身を投げ出して踊りかな
長谷川櫂「新年」
odori

カテゴリー: 1基本季語, d生活

蘆刈(あしかり) 晩秋

季語と歳時記

asikari【子季語】
葦刈る、刈葦、葦舟、葦刈女
【関連季語】
青蘆、枯蘆、蘆火
【解説】
枯蘆を刈り取る作業。舟を浮かべて刈ることもある。刈り取った蘆を積んで帰るこの舟を葦刈舟という。刈り取った蘆で屋根を葺いたり、葭簀を編んだりする。
【例句】
果てしなく一掴みみづつ蘆を刈る
長谷川櫂「天球」
asikari

カテゴリー: 1基本季語, d生活

木賊(とくさ)仲秋

季語と歳時記

【子季語】
砥草
【関連季語】
木賊刈る
【解説】
木賊は、青々として棒状に直立する。姿は竹に似て、はるかに小さく、茎は杉菜に似て、はるかに大きい。観賞用に庭園に植えられるほか、茎が充実する秋に刈り取って乾燥させ、研磨材や漢方薬に用いる。「研ぐ草」であることからこの名がある。
【来歴】
『滑稽雑談』(正徳3年、1713年)に所出。
【文学での言及】
能の『木賊』
とくさ刈るその原山の木の間よりみがき出でぬる秋の夜の月 源仲正『夫木和歌抄』
白き猫庭の木賊の日たむろに眼はほそめつつまだ現なり 北原白秋『雀の卵』
夕かげの木賊にうつる秋の蝶驚きて立ちまたとまりたる 北原白秋『雀の卵』
【科学的見解】
トクサは、常緑性の多年草シダ植物で、本州から九州までの湿り気の多い場所に生育する。また、観賞目的として庭園や庭先等に植栽されている。トクサは、葉と茎が一体化したシンプルな形をしており、その茎先端部に胞子嚢穂を形成する。近縁種としては、同じトクサ科トクサ属のイヌドクサや身近なところでよく見られるスギナ等が存在する。(藤吉正明記)
【例句】
ものいはぬ男なりけり木賊刈り
蓼太「蓼太句集」

カテゴリー: 1基本季語, g植物

砧(きぬた)三秋

季語と歳時記

【子季語】
砧打つ、衣打つ、藁砧、二丁砧、砧盤、砧槌、昼砧、夕砧、小夜砧、宵砧、遠砧、砧拍子 紙砧、葛砧
【解説】
木槌で布を和らげるために棒や杵などで打つ台をいう。麻・葛などの繊維はかたいので、打って和らげる。女性の夜なべ仕事とされた。秋の夜長、遠くに聞こえるその音はもののあわれを誘う。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
【文学での言及】
からごろも打つこゑきけば月きよみまだねぬ人を空にしるかな 紀貫之『新勅撰集』
から衣長き夜すがら打つ声にわれさヘ寝でも明かしつるかな 中納言資綱『後拾遺集』
さ夜ふけて衣しでうつ声きけば急がぬ人も寝られざりけり 伊勢大輔『後拾遺集』
うたた寝に夜やふけぬらんから衣壔つ声高くなりまさるなり 藤原兼房『後拾遺集』
み吉野の山の秋風さ夜ふけてふるさとさむく衣打つなり 藤原雅経『新古今集』
【例句】
声澄みて北斗にひびく砧かな
芭蕉「都曲」

碪打ちて我に聞かせよや坊が妻
芭蕉「野ざらし紀行」

針立や肩に槌うつから衣
芭蕉「江戸新道」

猿引は猿の小袖をきぬた哉
芭蕉「猿舞師」

砧にもうたれぬ袖の哀れなり
路通「松のなみ」

このふた日きぬた聞えぬ隣かな
蕪村「夜半叟句集」

夢ゆるくうつつせはしき砧かな
大魯「月の夜」

小松吹く伊賀はきぬたの夕べかな
士朗「枇杷園句集」

聞かばやと思ふ砧を打ち出しぬ
夏目漱石「漱石全集」

炎たつ思ひのままに打つ砧
長谷川櫂「初雁」
kinuta

カテゴリー: 1基本季語, d生活

藁塚 (わらづか)晩秋

季語と歳時記

【子季語】
藁にほ、藁ぐろ、藁こづみ、にほ
【関連季語】
稲刈、新藁
【解説】
稲穂から籾をとり、残った稲のを藁を塚状に積み上げたもの。棒を中心に円筒形にするなど、地方により様々な形がある。藁塚の藁は刻んで堆肥として利用したり、俵や縄などの藁製品に用いたりする。
【例句】
道の端大藁塚の乗出せる
松本たかし「松本たかし句集」
waraduka

カテゴリー: 1基本季語, d生活

新藁(しんわら)晩秋

季語と歳時記

【子季語】
今年藁、藁打石
【関連季語】
稲刈、藁塚
【解説】
今年刈り取った稲の茎を乾燥させた物。農家にとっては必需品である。香りが高く、それで正月の〆飾りや注連縄をつくる。かってはその藁を用いて草履、縄、俵などを作った。昔の農家の大切な冬の仕事。
【来歴】
『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
【例句】
新わらにふはりふはりと寝楽かな
一茶「七番日記」

新藁や此の頃出来し鼠の巣
正岡子規「寒山落木」

新藁や永劫太き納屋の梁
芝不器男「不器男句集」

新藁をくはへて走る子犬かな
長谷川櫂「天球」

新藁に子どもの坐りゐしくぼみ
高田正子「玩具」
sinwara

カテゴリー: 1基本季語, d生活

稲刈(いねかり) 晩秋

季語と歳時記

【子季語】
稲刈る、田刈、夜田刈、陸稲刈、鎌はじめ、早稲刈、中稲刈、晩稲刈、稲舟、稲車、刈稲、小田刈る、秋田刈る、収穫、稲刈鎌、稲刈機
【関連季語】
稲、稲干す、稲架、稲扱、籾、新藁、藁塚
【解説】
秋、熟れた稲を刈り取ること。昔は大勢が出て鎌で刈り取ったが、今は稲刈り機が主流である。田植と並ぶ農家の大きな仕事である。刈った稻からしんまいをとる。
【来歴】
『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
【例句】
世の中は稲刈る頃か草の庵
芭蕉「続深川」

みるうちに畔道ふさぐ刈穂哉
杉風「句兄弟」

稲刈れば小草に秋の日のあたる
蕪村「夜半叟句集」

落日が一時赤し稲を刈る
青木月斗「改造文学全集」
inekari

カテゴリー: 1基本季語, d生活

鹿垣(ししがき)三秋

季語と歳時記

【子季語】
猪垣
【関連季語】
鹿火屋
【解説】
鹿や猪などが、収穫した穀物を荒らしに田畑へ侵入してくる。これを防ぐため枝付きの木や竹を逆さに立てたり粗く組んだ垣を造ったりした。鹿(かのしし)は鹿垣と書き、猪(いのしし)の場合は猪垣と書く。「しし」とは獣のこと。鹿火屋は、鹿を追うための番小屋である。
【来歴】
『華実年浪草』(天命3年、1783年)に所出。
【例句】
猪垣のむすびめきれて秋の風 
暁台「暮雨巷句集」

鹿小屋の聲は麓ぞ庵の客
丈草「射水川」

鹿小屋の火にさし向くや庵の窓
丈草「続有磯海」
sisigaki

カテゴリー: 1基本季語, d生活

鳥威し(とりおどし)三秋

季語と歳時記

【子季語】
おどろかし
【関連季語】
威銃、案山子
【解説】
実った稲などの穀物を荒しにくる鳥をおどす仕掛けである。音でおどすものに鳴子や空砲、形や色でおどすものに案山子、カラスの翼、金・銀・赤のテープ、大きな目玉の形をした風船などがある。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。
【例句】
笠抜けて面目もなし鳥おどし
諷竹「類題発句集」

不細工のいよいよ寂し鳥おどし
柏茂「発句類聚」
toriodosi

カテゴリー: 1基本季語, d生活

案山子(かがし)三秋

季語と歳時記

kakasi
【子季語】
捨案山子、遠案山子、おどし
【関連季語】
鳥威し
【解説】
稻を鳥から守るため、田に立てる人形。人のかたちに似せて、藁などで作る鳥威の一種。
かっては、獣肉や魚の頭などを焼いて串にさし、田や畦に立てて雀などを追った。そこか
ら、「嗅がし」が語源とされる。
【来歴】
『俳諧初学抄』(寛永18年、1641年)に所出。
【例句】
水風呂の下や案山子の身の終
丈草「炭俵」

終つる日に影さえうすきかがしかな
白雄「白雄句集」

秋風のうごかして行案山子哉
蕪村「蕪村句集」

立ながら往生申かかしかな
北枝「草刈笛」

何某と言ひたさうなる案山子哉
智月尼「たんとうぶん柞.原」
kakasi

カテゴリー: 1基本季語, d生活

投稿ナビゲーション

← 古い投稿
新しい投稿 →
ことば検索


ヒット項目が多くなりすぎる季語です。下の文字を直接、クリックしてください。

春、梅、桜、花、夏、祭、秋、月、冬、雪、初春

 きごさいBASEへ


季節文化を発信

NPO法人「きごさい」(季語と歳時記の会)は、ネット歳時記「きごさい」を中心に季節文化を発信する仕事をしています。その活動はボランティアのみなさんの力で運営されています。賛同される方はご参加ください。

きごさいの仕事

  • インターネット歳時記「きごさい歳時記」
  • 山桜100万本植樹計画
  • 「きごさい」の発行
  • きごさい全国小中学生俳句大会
    • これまでの受賞句

メニュー

  • top
  • デジタル句集
  • お問合せ
  • 管理

リンク

  • きごさいBASE
  • カフェきごさい
©2026 - 季語と歳時記
↑