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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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燈籠(とうろう) 初秋

季語と歳時記

tourou
【子季語】
盆燈籠、盆提灯、高燈籠、揚燈籠、切子燈籠、切子、折掛燈籠、折掛、軒、燈籠、花燈籠、絵燈籠、墓燈籠、舟燈籠、柳燈籠、燈籠見物
【関連季語】
盂蘭盆会
【解説】
盂蘭盆会に仏を供養するために燈す燈籠。種類や形はさまざまで、竿を立てて高く掲げる高燈籠、揚燈籠、軒に吊る切子燈籠、仏間を飾る絵燈籠、墓に置く墓燈籠などがある。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
高灯籠ひるはものうき柱かな
千那「猿蓑」

初恋や灯籠によする顔と顔 
太祗「太祗句選後篇」

灯籠二つ掛けて淋しき大家かな 
正岡子規「獺祭句帖抄」

この海の供養にともす灯籠かな 
河東碧梧桐「碧梧桐句集」

祖母在ますごと灯籠を吊りにけり 
臼田亜浪「定本亜浪句集」

その中に蛾のをどりをる切子かな
長谷川櫂「果実」

灯籠をもて灯篭を流しやり
高田正子「玩具」
tourou

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秋の灯(あきのひ)三秋

季語と歳時記

akinohi【子季語】
秋灯、秋ともし
【関連季語】
灯火親しむ
【解説】
秋の夜に灯す明りのこと。長い夜を明りのもとで静かに味わい、語らい、書に親しむ。夜学や夜業のための明りでもある。
【例句】
秋の燈やゆかしき奈良の道具市
蕪村「蕪村句集」

行く舟や秋の灯遠くなり増る 
蕪村「題苑集」

秋の灯や端居になれて草の色 
露月「露月句集」

灯も秋と思ひ入る夜の竹のかげ
臼田亜浪「旅人」

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新蕎麦(しんそば) 晩秋

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sinsoba
【子季語】
走り蕎麦、秋蕎麦、初蕎麦
【関連季語】
蕎麦の花、蕎麦刈
【解説】
蕎麦の実が熟すより一か月ほど早く刈り取った蕎麦粉。熟す前の蕎麦ゆえに青みがありその風味を賞する。一日も早く初物を味わうことにこだわった江戸っ子に好まれた。最近では、今年取れた蕎麦という意味でも使われる。「蕎麦刈」は冬の季語。
【来歴】
『滑稽雑談』(正徳3年、1713年)に所出。
【実証的見解】
蕎麦には、秋蕎麦と夏蕎麦がある。秋蕎麦は夏にまいて十月ころに収穫し、夏蕎麦は春にまいて夏に収穫する。ともに生育期間が短く、痩せた土地にも強い作物なので、稲作に不向きな山間部や高原地帯などで栽培される。季語の新蕎麦は十月ころに収穫されるもののうち、まだ熟さない青みを帯びた実からできたものをいう。
【例句】
堂頭の新そばに出る麓かな
丈草「笈日記」

新蕎麦やむぐらの宿の根来椀
蕪村「夜半叟句集」

新そばを碓氷の雷に啜りけり
徂春「定本徂春句集」

江戸店や初そばがきに袴客
一茶「一茶句帖」

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衣被(きぬかずき、きぬかづき) 初秋

季語と歳時記

【子季語】
黒いもむし
【関連季語】
芋
【解説】
里芋の子芋を皮のまま茹でたもの。熱いうちに指で芋をつまみ、つるんと中身を取り出し塩をふって食べる。旧暦八月の十五夜に団子などと一緒に供える。女性が外出の際、頭から小袖をかむっていた姿を想像させるところからこの名がある。
【来歴】
『俳諧歳時記』(享和3年、1803年)に所出。
【例句】
衣被李白を憶ふ杜甫の詩
長谷川櫂「蓬莱」

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枝豆(えだまめ)三秋

季語と歳時記

【子季語】
月見豆
【解説】
まだ十分に熟さない青い大豆のこと。塩茹をして食べる。枝つきのまま茹でるので枝豆という名がついた。十五夜にお供えすることから月見豆ともいう。
【来歴】
『増山の井』(寛文7年、1667年)に所出。

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新米(しんまい) 晩秋

季語と歳時記
新米

新米

【子季語】
今年米、早稲の飯、古米
【解説】
その年に収穫した米で十月ころに出回る。手塩をかけて育てた米が、無事、今年も収穫を迎えた、そうした喜びの思いがこの季語にある。各地の秋祭は、新米の収穫に感謝し、新米を神に供える行事である。
【例句】
新米にまだ草の実の匂ひかな
蕪村「蕪村庵日記」

熊野路や三日の粮の今年米
蕪村「明和五年句稿」

新米の酒田は早しもがみ河
蕪村「蕪村翁句集」

馬渡す舟にこぼるゝや今年米
几董「井華集」

新米の膳に居るや先祖並み
一茶「八番日記」

新米の俵も青き貢かな
内藤鳴雪「鳴雪俳句鈔」

新米といふよろこびのかすかなり
飯田龍太「百戸の谿」

大阪の備へ頼もし今年米
長谷川櫂「初雁」

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新酒(しんしゅ) 晩秋

季語と歳時記

【子季語】
今年酒、早稲酒、新走り、利酒、聞酒、新酒糟
【解説】
その年の新米で醸造した酒。昔は、新米が穫れるとすぐに造ったので、秋の季としたが、今は寒造りが主流となった。とはいえ、新米の収穫のめでたさを祝う思いがこの季語には含まれる。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
旅人となりにけるより新酒かな
才麻「椎の葉」

風に名のついて吹くより新酒かな
園女「夢の名残」

父が酔ひ家の新酒のうれしさに
召波「続明島」

八兵衛が破顔微笑やことし酒 
一茶「九番日記」

青竹の筒ひびかせん新走り
長谷川櫂「初雁」

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七夕(たなばた) 初秋

季語と歳時記

【子季語】
棚機、棚機つ女、七夕祭、星祭、星祝、星の手向け、星の秋、星今宵、星の歌、芋の葉の露
【関連季語】
天の川、梶の葉、硯洗、庭の立琴、星合、牽牛、織女、鵲の橋、乞巧奠
【解説】
旧暦七月七日の夜、またはその夜の行事。織姫と彦星が天の川を渡って年に一度合うことを許される夜である。地上では七夕竹に願い事を書いた短冊を飾り、この夜を祝う。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【実証的見解】
夏から秋に季節が変わるころ、「棚機女(たなばたつめ)」と呼ばれる少女が、人里離れた水辺の「棚」の中で「機」を織りながら、水の上を渡って訪れる神を待つという言伝えがある。この「棚」と「機」が「たなばた」の語源である。この言伝えが、奈良時代になって、裁縫上達を願う中国の「乞巧奠」の行事と結びついて、現在の「七夕」の行事になったとされる。中国の「乞巧奠」では五色の糸や針を供えて、星に裁縫の上達を願った。これが発展して七夕の夜にはさまざまの願いごとを短冊に書いて竹に飾るようになった。七夕の夜には、天の川をはさんで、彦星と織姫星が接近することから、年に一度の逢瀬にたとえられ、さまざまな伝説が各地で生まれた。また、七夕は、盆の前のみそぎの行事でもあり、笹竹や供え物を川や海に流し、罪や穢れを祓う儀式も行われた。これが「七夕流し」である。
【例句】
七夕や秋を定むる初めの夜
芭蕉「有磯海」

七夕のあはぬこゝろや雨中天
芭蕉「続山の井」

高水に星も旅寝や岩の上
芭蕉「真蹟」

七夕やまづ寄合うて踊初め
惟然「惟然坊句集」

七夕や賀茂川わたる牛車 
嵐雪「砂つばめ」

恋さまざま願ひの糸も白きより
蕪村「夜半叟」

七夕に願ひの一つ涼しかれ
成美「成美家集」

七夕や灯さぬ舟の見えてゆく
臼田亜浪「亜浪句鈔」

うれしさや七夕竹の中を行く 
正岡子規「子規句集」

七夕や男の髪も漆黒に
中村草田男「長子」

草負うて男もどりぬ星祭
石田波郷「鶴の眼」

七夕竹惜命の文字隠れなし
石田波郷「惜命」

星屑の恋する秋となりにけり
長谷川櫂「虚空」

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重陽(ちょうよう、ちようやう) 晩秋

季語と歳時記

【子季語】
重九、重陽の宴、菊の節句、九日の節句、菊の日、今日の菊、三九日、刈上の節供
【関連季語】
温め酒、高きに登る、菊の着綿、茱萸の袋 、茱萸の酒、菊酒、九日小袖
【解説】
旧暦の九月九日の節句。菊の節句ともいう。長寿を願って、菊の酒を飲み、高きに登るなどのならわしがある。
【来歴】
『山の井』(正保5年、1648年)に所出。
【文学での言及】
長月の九日ごとに摘む菊の花もかひなく老いにけるかな 凡河内躬恒『拾遺集』
【実証的見解】
古来、中国では奇数を陽数として好み、その最大の数「九」が重なる九月九日を、陽の重なる日、重陽とした。この日は、高いところにのぼり、長寿を願って菊の酒を飲んだ。これを「登高」という。また、茱萸の実を入れた袋を身につければ、茱萸の香気によって邪気がはらわれ、長寿をたまわるとも信じられていた。日本においては、宮中で観菊の宴がもよおされ、群臣は菊の酒を賜った。また、菊に一晩綿をかぶせ、その夜露と香りをつけたもので身を拭う、菊の着綿という風習もあった。この日に酒を温めて飲む「温め酒」の風習は無病息災を願ったものである。
【例句】
朝露や菊の節句は町中も
太祇「太祇句選」

人心しづかに菊の節句かな
召波「春泥発句集」

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初潮(はつしお、はつしほ) 仲秋

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【子季語】
初汐、葉月潮、望の潮、秋の大潮
【関連季語】
秋の潮
【解説】
旧暦八月十五日の大潮を指す。春の大潮は昼が高くなるが、秋の大潮は、夜間もっとも高くなり、中秋の夜の名月のころに満潮を迎える。
【来歴】
『俳諧御傘』(慶安4年、1651年)に所出。
【実証的見解】
潮の干満は、月や太陽の引力によって引き起こされ、地球に一番近い「月」の運動がもっとも大きく影響する。潮の干満差の大きい「大潮」は新月と満月の前後数日にあたり、その後、「中潮」、「小潮」、「長潮」とおだやかになり、「長潮」の翌日の「若潮」から再び「大潮」に向かって、潮の干満差が大きくなる。
【例句】
初潮や鳴門の浪の飛脚舟
凡兆「猿蓑」

初汐や夜る夜るつのる山颪 
北枝「屠維単閼」

初潮や旭の中に伊豆相模 
蕪村「落日庵句集」

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