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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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団扇(うちわ、うちは)三夏

季語と歳時記

【子季語】
団、白団扇、絵団扇、絹団扇、渋団扇、水団扇、京団扇、奈良団扇、古団扇、団扇売
【関連季語】
扇
【解説】
夏、あおいで風を起こし涼を得る道具。竹の骨に紙を張り、柄を取り付けたもの。絵をほどこしたものは絵団扇。焚物の火を盛んにしたり、蚊や蝿を追うなど用途はさまざま。開閉自在の扇が平安時代に日本で考案されるまでは、扇といえば団扇のこと。江戸時代には「団」とも書いた。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
団扇もてあふがん人のうしろつき
芭蕉「笈日記」

絵団のそれも清十郎にお夏かな
蕪村「蕪村句集」

手すさびの団画ん草の汁
蕪村「蕪村句集」

あふぎつつひとの子誉むる団かな
几菫「晋明集二稿」

蚊帳の中団扇しきりに動きけり
杉田久女「杉田久女句集」

君来ねば柱にかけし団扇かな
村上鬼城「鬼城句集」

奈良団扇すなはち白を選びけり
長谷川櫂「蓬莱」

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扇(おうぎ、あふぎ)三夏

季語と歳時記

ougi【子季語】
扇子、絵扇、絹扇、白扇、古扇、小扇、扇売
【関連季語】
団扇
【解説】
夏、扇いで涼をとるための道具。数十本の竹の骨を束ねて末広状にし要の一点で固定したものに紙や絹を張ったもの。団扇を折り畳みにしたものであるが、団扇がくつろいだ場所で使われるのに対し扇は外出用、儀式用に多く用いられる。平安前期、日本で生み出された。風流な絵が描かれたものを絵扇という。また、檜扇はかつて殿上人が用いた。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
はな帋(かみ)を扇につかふ女かな
信徳「我が庵」

富士の風や扇にのせて江戸土産
芭蕉「蕉翁全伝」

野はづれや扇かざして立どまる
利牛「別座鋪」

渡し呼草のあなたの扇哉
蕪村「蕪村句集」

日帰りの小づかひ記す扇哉
一茶「新集」

これみつが蜘捨にたつ扇かな
大江丸「俳懺悔」

我を指す人の扇をにくみけり
高浜虚子「五百句」

渋扇ばさりと開きゆさゆさと
長谷川櫂「虚空」

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蚊帳(かや)三夏

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【子季語】
枕蚊帳、母衣蚊帳、古蚊帳、麻蚊帳、青蚊帳、白蚊帳、蚊帳売、初蚊帳、蚊帳初
【関連季語】
紙帳
【解説】
夏の睡眠時、寝床の上から吊って蚊の進入を防ぐ帳(とばり)。クーラーなど無かった昔は涼を得るため窓や戸を開けて眠ったので蚊帳は必需品であった。普通は木綿だが、梠、紗、麻の蚊帳もある。和紙を張り合わせて作った紙帳もあった。
【来歴】
『花火草』(寛永13年、1636年)に所出。
【例句】
近江蚊帳汗やさざ波夜の床
芭蕉「六百番発句集」

ひとり居や蚊帳を着て寝る捨心
来山「童子教」

釣りそめて蚊帳面白き月夜かな
言水「前後園」

仰いてながむる蚊帳の一人かな
太祗「太祗句集」

蚊帳の内朧月夜の内待哉
蕪村「遺稿」

暁や白帆過ぎ行く蚊帳の外
正岡子規「子規全集」

蚊帳出づる地獄の顔に秋の風
加藤楸邨「颱風眼」

初蚊帳のしみじみ青き逢瀬かな
日野草城「花氷」

真青な蚊帳の世界にはいりけり
長谷川櫂「新年」

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籐椅子(とういす)三夏

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touisu【子季語】
藤寝椅子
【解説】
籐の茎で編んだ夏用の椅子のことである。編み目から風が通り、涼しく気持ちがよい。見た目にも涼しさが感じられるが、ひんやりとした肌触りがまた心地良い。仰向けに寝ることができるような籐寝椅子もある。
【例句】
籐椅子に倚る夢月に通ひけり
子角 (同人)

顔にふるる芭蕉涼しや籐の寝椅子
夏目漱石「漱石全集」

一碧の水平線の籐寝椅子
篠原鳳作「現代俳句]

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夏暖簾(なつのれん)三夏

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【子季語】
麻暖簾
【解説】
夏期専用の暖簾。目の荒い麻や木綿の涼しげな柄物、絽を友禅染めにしたものなど、涼感を出すために工夫を凝らす。古くは禅家で冬季の隙間風を防ぐのに用いた。
【例句】
吹き上げて廊下あらはや夏暖簾
高浜虚子「六百句」

青蓼の厨も見えて麻暖簾
泉鏡花「鏡花全集」

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簾(すだれ)三夏

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【子季語】
簾戸、掛簾、絵簾、御簾、簾衝立、古簾、玉簾、葭簾、玻璃簾
【解説】
障子や襖を取り払ったあと、風を通しながら日差しと視線を遮るために用いられるもの。葭や細く削った割竹などを糸で編みあげて作られる。框組みの簾障子と、布耳をつけて鴨居に掛けるものとがある。
【例句】 
簾して涼しや宿のはひり口
荷兮「曠野」

吹きあげて風あまりある簾かな
五百木飄亭「飄亭句日記」

ひと迎ふ簾の奥に灯を置きて
高田正子「玩具」

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簟(たかむしろ)三夏

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【子季語】
竹席
【解説】
竹を細く削って筵のように編み上げたもの。夏場、畳などに敷いて、そのひんやりとした感触を楽しむ。
【例句】
窓なりに昼寝の台や簟
芭蕉「続猿蓑」

漣や近江おもてをたかむしろ
其角「華摘」

年のよらぬ父の寝顔やたかむしろ
太祇「新五子稿」

細脛に夕風さはる簟
蕪村「蕪村句集」

胸髭に風こそわたれたかむしろ
蓼太「蓼太句集初稿」

鉾宿に敷きつめられし簟
高田正子「花実」

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洗膾(あらい、あらひ)三夏

季語と歳時記

【子季語】
洗ひ、洗鱸、洗鯛、洗鯉、活き作り
【解説】
鯉、鯛、鱸などの魚を薄身に削いで、冷水で洗い、身をひきしめた料理。酢味噌、山葵醤油で食べる。淡白な夏の料理であり、ガラスの鉢を用いたり、氷片にのせたりして、涼味を演出する。
【例句】
ビードロに洗ひ鱸を並べけり
正岡子規「新春夏秋冬」

涼しさの鯉の命や洗鯉
長谷川櫂「初雁」

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心太(ところてん)三夏

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【子季語】
心天、こころぶと、こころてん、心太突き
【解説】
天草を煮て寒天質を取り出し、冷やし固めたものを心太突きで突き出し、酢・醤油・蜜などで食べる(一般に関西は蜜・関東は酢醤油)。井戸水、山水で冷やした心太を暑い屋外で食べるのは夏の醍醐味のひとつ。江戸時代には街中で、心太を空中に突き上げ、皿で受け止めるなど、曲突きをするところてん売りがいて、話題を集めた。 
【例句】
清滝の水汲ませてやところてん 
芭蕉「泊船集」

巡礼のよる木のもとやところてん 
其角「桃の実」

白雨に躍り出でけりところてん 
許六「浮世の北」

ところてん逆しまに銀河三千尺 
蕪村「蕪村句集」

水の中へ銭遣りけらし心太 
太祗「太祗句選」

喰物に笠もぬがずよ心太  
白雄「在し世語」

あさら井や小魚と遊ぶ心太 
一茶「嘉永版句集」

旅人や山に腰かけて心太 
一茶「発句集」

柱噛む馬を叱りつ心太  
佐藤紅緑「花紅柳緑」

ところてん煙のごとく沈みをり  
日野草城「花氷」

心太水に沈みて無きごとし
長谷川櫂「蓬莱」

くみおきて水に木の香や心太
高田正子「花実」

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新茶(しんちゃ) 初夏

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【子季語】
走り茶、古茶、陳茶、茶詰
【解説】
お茶は年四回摘み取られるが、その年の最初に摘み取られるお茶を新茶という。一番茶であり、走り茶とも言う。四月の終わりから五月中頃までである。香りはよく、おいしいお茶である。静岡茶や宇治茶が有名。
 【例句】
宇治に似て山なつかしき新茶かな 
支考「梟日記」

霊前に新茶そゆるや一つまみ
浪化「喪の名残」

猟人の念仏を聞く新茶かな
麦水「葛箒」

馬繋げ新茶かほらす萱が軒
蝶夢「草根発句集」

新茶の香真昼の眠気転じたり
一茶「寛政句帖」

新茶汲むや終りの雫汲みわけて 
杉田久女「杉田久女句集」

この国に新茶を贈るよき習ひ
長谷川櫂「新年」

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