【解説】
田の草を刈るための機械。エンジン式もあれば手押し式もある。機械化されたとはいえ、田草取は農家にとって重労働である。
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雨休み(あめやすみ) 仲夏
【子季語】
雨祝/喜雨休み/雨降り盆
【解説】
旱が続いた後の恵みの雨は、農民に何よりの安堵をもたらす。待望の雨の日はみんなで休みを取り、酒などを酌んで喜びを分かち合った。
【例句】
草よりも人のはかなき雨祝ひ
一茶「八番日記」
雨乞(あまごい/あまごひ) 仲夏
【子季語】
祈雨/祈雨経/雨の祈
【解説】
稲作にとっては旱が命取りになる。長い間、雨が降らないと神主が祈祷して天の恵みを乞うようなこともあった。
【例句】
雨乞ひの雨気こはがる借り着かな
丈草「炭俵」
雨乞ひの幾夜寝ぬ目の星の照り
太祇「太祇句選」
田舟(たぶね) 仲夏
【子季語】
苗舟/田押舟/田植舟
【解説】
他の脇の水路に浮かべて、苗や稲、農具などを運搬する舟。
【例句】
つまなしがさす手ひく手や田植舟
暁台「五車反古」
田下駄(たげた) 仲夏
【子季語】
大足/代踏み下駄/水下駄
【解説】
体が泥に沈むのを防ぐための板敷きである。湿地帯では、この板に乗りながら田植をする。
田植布子(たうえぬのこ/たうゑぬのこ) 仲夏
【解説】
田植のときに着る木綿の綿入れのことを言う。田植のころは暖かい日ばかりと限らず、雨の降ることもあれば急に冷え込むこともある。
【例句】
田植布子にしめる莨や笠の中
青木月斗「時雨」
苗取(なえとり/なへとり) 仲夏
【子季語】
稲取/早苗取
【解説】
苗代から苗を抜き取り、田植に供えること。日の昇らぬうちの、朝早い作業である。
【例句】
早苗とる手もとや昔しのぶ摺
芭蕉「奥の細道」
小山田に早苗とるなり只一人
正岡子規「子規句集」
刈敷(かりしき) 初夏
【子季語】
草肥/青葉肥/緑肥
【解説】
草や木の葉などを緑色の状態で田に鋤き込むこと。田を痩せさせないための工夫である。
新麦(しんむぎ) 初夏
【子季語】
今年麦
【解説】
前年の秋に蒔いてその年の夏に獲れた麦をいう。ライ麦、小麦、大麦など。パンや小麦粉、麦酒などの原料になる。
【例句】
このごろは新麦くるる友もあり
嵐雪「小弓俳諧集」
新麦やたけのこ時の草の庵
許六「篇突」
新麦かさらばこぼれをほつほつと
惟然「三河小町」
地紙売(じがみうり/ぢがみうり) 三夏
【解説】
地紙は、扇の骨に張る料紙のこと。江戸時代、好みの絵や模様が描かれた地紙を買い、扇を張り替えたりした。
