【子季語】
飛蟻
【解説】
交尾期に現れる有翅の蟻またはシロアリ。集団発生し、家の中に入り込むので気持ちのよいものではない。
【例句】
羽蟻たつ家にとつがぬ美人あり
大江丸「はいかい袋」
水桶の尻干す日なり羽蟻とぶ
一茶「七番日記」
羽蟻とぶや富士の裾野の小家より
蕪村「蕪村句集」
大空へ蒼穹へ羽蟻のぼりけり
前田普羅「飛騨紬」
【子季語】
飛蟻
【解説】
交尾期に現れる有翅の蟻またはシロアリ。集団発生し、家の中に入り込むので気持ちのよいものではない。
【例句】
羽蟻たつ家にとつがぬ美人あり
大江丸「はいかい袋」
水桶の尻干す日なり羽蟻とぶ
一茶「七番日記」
羽蟻とぶや富士の裾野の小家より
蕪村「蕪村句集」
大空へ蒼穹へ羽蟻のぼりけり
前田普羅「飛騨紬」
【子季語】
酒饅頭、甘酒饅頭、肉饅頭
【解説】
饅頭を蒸籠や蒸し器などで蒸したもの。餡は小豆餡が多いが、野菜や肉を餡にした饅頭もある。酒糀を使った酒饅頭を蒸したときの香りは格別だ。
【子季語】
残る菊、菊残る
【解説】
陰暦九月九日の重陽の節句以降に咲く菊のことをいう。盛りを過ぎた晩秋の菊をさすこともある。
【例句】
残菊や昨日迯(にげ)にし酒の礼
太祇「太祇句選」
【解説】
寒い夜、身体を温めるため就寝前に飲む少量の酒。ほのぼのとした酔いが寝つきをよくしてくれる。
【子季語】
蛸、蛸壺
【解説】
頭足類の軟体動物。足に大きな吸盤がある。蛸壺漁が有名だが豚の脂身で釣る事もある。種類が豊富で刺身、酢の物などにして食す。
【例句】
蛸壺やはかなき夢を夏の月
芭蕉「猿蓑」
【子季語】
じんべ、袖なし
【解説】
腰を覆うぐらいの丈で前は着物の打ち合わせ、下はステテコ型。木綿、麻などで作る。男、子供が着る夏の簡易服。
【解説】
十二月二十日。原石鼎(一八八六~一九五一)の忌日。島根県生れの俳人。京都医専に学ぶが中退。兄の診療所を手伝う。療養生活が長かった。虚子に見出され前田普羅と並び称された。
【子季語】
魂送り
【解説】
盆の十五日または十六日に先祖の魂を送るために焚く火。豆殻、苧殻などを家の門のところで焚く。
【例句】
なつかしや送火にさそふ風の色
来山「渡し舟」
はづかしと送り火捨てぬ女がほ
言水「大湊」
送火の山へのぼるや家の数
丈草「草苅笛」
送り火や顔覗きあふ川むかひ
太祇「太祇句選」
送り火や今に我等もあの通り
一茶「句帖写」
いとせめて送火明く焚きにけり
長谷川零余子「雑草」
送り火をして連れもなく妻帰る
原石鼎「原石鼎全句集」
送り火や帰りたがらぬ父母帰す
森澄雄「四遠」