【子季語】
角頭巾/焙烙頭巾/大黒頭巾/丸頭巾/投頭巾/袖頭巾/御高祖頭巾気儘頭巾/ともこも頭巾
【解説】
布製。防寒用として頭部を覆うもの。今ではほとんど使われなくなっている。
【例句】
をさな名や知らぬ翁の丸頭巾
芭蕉「菊のちり」
頭巾から耳取出すや夜の音
野坡「木曽の谷」
千鳥鳴くうしろ月夜の頭巾かな
蓼太「蓼太句集初編」
ささめごと頭巾にかづく羽折かな
蕪村「蕪村句集」
立つ迹を頭巾ではくやたばこ芥
一茶「九番日記」
【子季語】
角頭巾/焙烙頭巾/大黒頭巾/丸頭巾/投頭巾/袖頭巾/御高祖頭巾気儘頭巾/ともこも頭巾
【解説】
布製。防寒用として頭部を覆うもの。今ではほとんど使われなくなっている。
【例句】
をさな名や知らぬ翁の丸頭巾
芭蕉「菊のちり」
頭巾から耳取出すや夜の音
野坡「木曽の谷」
千鳥鳴くうしろ月夜の頭巾かな
蓼太「蓼太句集初編」
ささめごと頭巾にかづく羽折かな
蕪村「蕪村句集」
立つ迹を頭巾ではくやたばこ芥
一茶「九番日記」
【子季語】
枯かずら
【解説】
蔓が枯れ果てた姿のこと。夏に生い茂っていた葉がすべて落ち、野葡萄、通草、藤などが幹に絡みついたまま枯れているのを見かける。
【解説】
畳表の原料である藺草を植えること。苗床で育てた藺草の苗を、冷たい水の中に一本づつ植えつける。寒風の中の作業である。
【例句】
藺植うや田の面に氷る人の影
北河「新類題発句集」
【子季語】
しぐれ虹
【解説】
冬に出る虹のこと。虹は、夕立のあとに出ることの多い夏の季語であるが、冬の虹は時雨の空に出たり、荒波の暗い海から立ち上がったりする。夏の虹にくらべて蕭条とした趣がある。
【子季語】
芙蓉枯る
【解説】
芙蓉が枯れ果てた姿のこと。花が枯れた後、枝先に毛に覆われた球形の実をつける。
【子季語】
冬鳥/寒禽/かじけ鳥
【解説】
冬に見る鳥の全般である。雪の上の鴉や雀、ピラカンサなどの実に群れている椋鳥など、種類はさまざま。
【解説】
ホウボウ科の硬骨魚の総称で、深海に棲む。全長は四十センチほど。平たい体で口が著しく大きい。背部の前方に背びれが変形した突起があり、これで小魚を誘って捕食する。その身はちり鍋などの具になり美味である。
【解説】
蕉門十哲の一人、服部嵐雪の忌日で、陰暦十月十三日。嵐雪は下級武士の出身で、延宝三年(一六七五)頃芭蕉に入門する。その後、江戸蕉門の中心的存在として其角と並び称された。『其袋』、『杜撰集』などの編著がある。宝永四年(一七〇七)に没、五四歳であった。
【解説】
佐藤鬼房の忌日で、一月十九日。大正八年(一九一九)に岩手に生まれる。戦後に、西東三鬼、山口誓子に師事した。昭和六〇年に「小熊座」を創刊した。平成十四年に没、八二歳であった。