【解説】
ローダンセ/ヘリプテラムオーストラリア原産のキク科の一年草。草丈は四十センチから六十センチくらい。茎は硬く、線形の葉は互生する。四月ころ、茎の先端に一つずつ、白またはピンクの菊に似た花をつける。ドライフラワーなどに利用する。
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浜簪(はまかんざし) 晩春
【子季語】
アルメリア/まつばかんざし
【解説】
北米から千島まで広く分布するイソマツ科の多年草。四月ころ、基部に密集する線形の葉から、多くの茎が立ち、その先端に一つずつ、二三センチのピンク色の花を咲かせる。観賞用に花壇などに植えられる。
口紅水仙(くちべにすいせん) 晩春
【子季語】
早生口紅
【解説】
ヒガンバナ科スイセン属の球根植物。地中海沿岸原産で、水仙の一品種。四月ころ、長さ三十センチほどの花茎をのばし、先端に花を一個から二個つける。花は淡い黄色であるが、副冠が赤みを帯びることからクチベニの名がついた。
房咲水仙(ふさざきすいせん) 仲春
【解説】
シナ水仙ヒガンバナ科スイセン属の球根植物。地中海沿岸原産で、水仙の一品種。一つの茎に五つから八つの小輪の花をつける。開花時期は三月ころ。色は白黄色など。
【科学的見解】
フサザキスイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の球根性の多年草である。葉は細長い線形となり、花は白い花弁と盃状の副花冠を持つことが特徴である。園芸目的に庭先や公園の花壇等で栽培されているが、逸出したものが野生化しているのをたまに見かける。本種の変種として、スイセン(ニホンズイセン)が知られている。また、同属の種としては、ラッパズイセン、クチベニズイセン、キズイセン、カンランズイセンなども存在する。(藤吉正明記)
喇叭水仙(らっぱすいせん) 仲春
【子季語】
ダッフォディル/桃色水仙
【解説】
ヒガンバナ科スイセン属のひとつ。南西ヨーロッパ原産で観賞用に花壇などに植えられるほか、切花などにもなる。花期は三月から四月にかけて。花の色は黄色または白。副冠がラッパ状になるのでこの名がある。
【科学的見解】
ラッパズイセンは、ヒガンバナ科スイセン属の球根性の多年草である。本種の花は、黄色や白色が存在するが、他のスイセン属植物に比べて、盃状の副花冠が大きいところが特徴である。副花冠の先端はひだ状となり、突き出た形になっている。園芸目的として、庭先や公園の花壇等で栽培されている。本種は、スイセンやフサザキスイセンと比べ、逸出は少ないようである。(藤吉正明記)
香菫(においすみれ/にほひすみれ) 三春
【子季語】
バイオレット
【解説】
スミレ科の多年草。ヨーロッパ、北アフリカ原産で、観賞用に花壇などに植えられる。草丈は八センチから十五センチくらい。葉は心臓形で、縁が波形をしている。春、基部から花柄を出し、その先端に一つ花を咲かせる。花径は二センチくらい。色は紫や白など。香水の原料に利用される。
【科学的見解】
香菫(ニオイスミレ)は、スミレ科の外来園芸植物であり、観賞用や食用として栽培されている。日本在来のタチツボスミレに似た可愛らしい花をつけ、またその香りを活かして砂糖漬けなどの食用利用もされている。日本在来のスミレ科植物の中では、ニオイタチツボスミレという種がほのかな甘い香りがするすみれとして知られている。(藤吉正明記)
三色菫(さんしきすみれ) 晩春
【子季語】
パンジー/遊蝶花/胡蝶花/胡蝶菫
【解説】
スミレ科の一年草。北ヨーロッパ原産のスミレの改良種で、花壇や鉢などに植えられる。草丈は十五センチから三十センチくらい。基部に卵形の葉を持つ。四月ころ紫、黄、白の三色を持つ蝶形の花を咲かせる。
【科学的見解】
サンシキスミレは、英名のパンジーが一般的な呼び名として通っている。本種は、スミレ科の一年草で、ヨーロッパ原産のビオラ・トリコロルと他品種との交配で作出された園芸種とのことである。スミレ類の中でも大きな花弁が特徴である。シネラリアシネラリアは、キク科の越年草で、別名サイネリアとも呼ばれている。本種の標準和名は、フウキギクである。本種は、大西洋カナリア諸島産のフウキギク属数種の交配によって作出された園芸種である。和名のフウキギク(富貴菊)は、著名な植物分類学者:牧野富太郎が名付けたとのことである。(藤吉正明記)
春落葉(はるおちば) 晩春
【子季語】
春の落葉
【解説】
晩春に古葉を落とす椎や樫、楠などの常緑樹の落葉のこと。
鬼縛の花(おにしばりのはな) 初春
へご 三春
【子季語】
蛇木
【解説】
ヘゴ科ヘゴ属の木性シダ類の亜熱帯性植物。日本では南西諸島、小笠原諸島、八丈島、紀伊半島南部、四国南西部、九州南部などに自生する。高さは三メートルから八メートルくらい。枝の上部に羽状の葉を大きく茂らせる。春、新芽が出るころが美しい。
【科学的見解】
へごの仲間は、複数存在し、三メートル以上の大型になる種としては、ヘゴ、エダウチヘゴ、マルハチ、ヒカゲヘゴ、メヘゴなどが挙げられる。マルハチは、葉の取れた痕を逆さに見ると、円の中に八の字が書かれているように見えるため、この名が付いた。
(藤吉正明記)

