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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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はんかい草(はんかいそう/はんくわいさう) 初夏

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【子季語】
大呉風草
【解説】
キク科メタカラコウ属の多年草。中部地方以西、九州の山地の草原などで自生する。草丈は一メートルくらい。茎は上部で枝分かれし、五月から六月にかけて菊に似た十センチほどの黄色い花を咲かせる。

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甘野老の花(あまどころのはな) 仲夏

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【子季語】
笑(えみ)草
【解説】
ユリ科アマドコロ属の多年草。日本各地の山野に自生する。草丈は三十センチから八十センチくらい。十センチほどの長楕円形の葉は互生する。五月ころ葉腋から一本ないし二本の花柄を出し、緑白色の花をたらす。地下茎がトコロに似て甘味があるのでこの名がある。
【科学的見解】
アマドコロは、北海道から九州に分布する多年草である。緑白色の花が葉腋から等間隔に垂れ下がるところが特徴的である。近縁種としては、本種よりやや大型になるヤマアマドコロやさらに大型になるオオアマドコロなどが存在する。同属の似ている植物としては、ナルコユリが挙げられる。(藤吉正明記)

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鵯上戸の花(ひよどりじょうごのはな/ひよどりじやうごのはな) 仲夏

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hiyodorijougo【子季語】
白英の花
【解説】
ナス科ナス属の蔓性多年草。日本各地の山野に自生する。葉は互生し、全体が柔らかい毛で覆われる。七月から八月にかけて反り返った五弁の白い花を咲かせる。鵯がこの実を好んで食べることからこの名がある。
【科学的見解】
ヒヨドリジョウゴは、ナス科のつる状多年草で、北海道から琉球までの山野の林縁等に生育する。近縁種としては、つる状で同じ赤い実を複数付けるヤマホロシやマルバノホロシ等が知られている。花はナス科特有の合弁花をしており、白色で成熟すると花弁が反り返る。(藤吉正明記)

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白屈菜(くさのおう/くさのわう) 仲夏

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【子季語】
田虫草/草の黄/草の王/瘡の王
【解説】
ケシ科クサノオウ属の越年草。日本各地の山野に自生する。草丈は三十センチから八十センチくらい。切れ込みのある葉は互生する。五月から七月にかけて枝先に黄色の四弁花を咲かせる。花径は二センチくらい。
【科学的見解】
クサノオウは、ケシ科の越年草で、北海道から九州までの日当たりのよい草地や荒れ地などに生育している。本種の茎は折れると、橙黄色の汁液がでる。黄色の花弁を四枚持ち、雄蕊は多数、雌蕊は一本で花柱の先端が二つに分かれている。(藤吉正明記)

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一薬草(いちやくそう/いちやくさう) 初夏

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【子季語】
かがみ草
【解説】
イチヤクソウ科イチヤクソウ属の常緑の多年草。日本各地の山地に自生する。数枚の卵型の五センチほどの葉が根本に集まる。五月から六月にかけて葉の間から花茎を伸ばし白い花を下向きに咲かせる。
【科学的見解】
イチヤクソウは、ツツジ科(旧イチヤクソウ科)の常緑性の多年草であり、北海道から九州までの低山林内に生育している。特有の菌類と共生しており、土壌中の無機栄養塩等の供給を菌類から受けている。近縁種としては、葉の形が腎形であるジンヨウイチヤクソウや花の色が紅色のベニバナイチヤクソウなどが知られている。(藤吉正明記)

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藪虱の花(やぶじらみのはな) 晩夏

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【子季語】
のにんじん/窃衣の花
【解説】
セリ科ヤブジラミ属の越年草。日本各地の野原などに自生する。茎は長く伸びて先端で枝分かれする。葉は羽状複葉で細かく分裂する。五月から七月にかけて複散形花序を七八本出し、白い五弁の花を咲かせる。

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蛍蔓(ほたるかずら/ほたるかづら) 初夏

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【解説】
ムラサキ科イヌムラサキ属の多年草。日本各地の日当たりのよい山地に自生する。草丈は十五センチから二十センチくらい。葉は細長い楕円形で五センチくらい。五月ころ茎の上部の葉の付け根に青紫色の花を咲かせる。
【科学的見解】
ホタルカズラは、北海道から琉球まで分布し、乾いた疎林や草地に生える小型の多年草である。花の中央に星のような白い隆起のある青紫色の美しい花が特徴的である。名は、点々と咲く花をホタルの光にたとえたものとされている。同属近縁の種としては、紫色の染料で有名なムラサキやイヌムラサキなどが存在する。(藤吉正明記)

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蛍草(ほたるそう/ほたるさう) 晩夏

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【子季語】
蛍柴胡(ほたるさいこ)
【解説】
セリ科ミシマサイコ属の多年草。日本各地の日当たりのよい山地などに自生する。草丈は一メートル以上にもなり、茎の上部で枝分かれする。八月ころ茎の先端に複散形の花序を伸ばし、黄色い粒状の小さな花をつける
【科学的見解】
蛍草の標準和名は、ホタルサイコである。ホタルサイコは、本州から九州の山地に自生する多年草である。近縁種としては、ミシマサイコやハクサンサイコ、レブンサイコが挙げられる。ハクサンサイコやレブンサイコは、分布が局所的であるが、ミシマサイコはホタルサイコ同様に本州から九州まで広く分布している。(藤吉正明記)

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駒繋(こまつなぎ) 晩夏

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【子季語】
こまとどめ/こまとめはぎ/うまつなぎ/金剛草
【解説】
マメ科コマツナギ属の小低木。本州、四国、九州の野原や土手など日当たりのよいところに自生する。高さは六十センチから九十センチくらい。葉は四五枚の小葉を持つ葉状複葉で互生する。七月から八月にかけて、葉腋から総状花序を出し、紅紫色の蝶形花をつける。馬をつなげるほど茎が丈夫であることからこの名がある。
【科学的見解】
コマツナギは、マメ科の草本状の低木で、本州から九州までの日当たりが良い乾燥した場所に生育する。本種は、一部の茎が横に這いながら高さ一メートルぐらいまで成長する。草のように見えるが、小低木であることから、茎は意外と丈夫である。コマツナギという名を持つ植物として、ナンバンコマツナギとタイワンコマツナギが存在する。両種は、インディゴ成分を有しているために沖縄や東南アジア付近では藍染めの材料として利用されている。日本では、沖縄地域で一部野生化しているとのことである。(藤吉正明記)

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烏柄杓(からすびしゃく) 仲夏

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【子季語】
烏柄杓の花/半夏
【解説】
サトイモ科ハンゲ属の多年草。日本各地の山地や平地に自生する。葉柄は細長く、二十センチくらい。六月から七月にかけて、茎よりも長い緑色の仏炎苞を伸ばす。球茎を薬用にする。

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