【子季語】
語初/初寄席/寄席開
【解説】
新年はじめて開かれる寄席。または落語家が新年はじめて寄席に出演すること。正月の寄席には門松や鏡餅などが飾られ、いつもと打って変わって賑やか。顔見世興行ともいって落語家のほとんどが出演し、演目もめでたいものが選ばれる。
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初鼓(はつつづみ) 新年
【子季語】
鼓初
【解説】
新年になって初めて鼓を打つこと。多くは、年頭に家元などの許に門弟が集い、稽古始めとして鼓を打つ。
初扇(はつおうぎ/はつあふぎ) 新年
【解説】
新年に初めて用いる扇。おもに新年の賀礼を行うときに用いるものをさすが、現在では、舞初や謡初などに使う扇も含めて使われる。「初」という言葉と、末広がりを意味する「扇」との重なりが、わけてもことほぎの気分を醸しだす。
仕舞始(しまいはじめ/しまひはじめ) 新年
【子季語】
舞初
【解説】
古くは宮中の舞楽を司る家で、正月に舞初の式を行うことをいった。現在では、宮内庁で一月十五日に行う舞楽をはじめとし、能の仕舞や舞踊全般における、年頭初めての舞いをさすようになった。
【例句】
舞初やひるがへす袖の鶴に似て
黄山「新類題発句集」
ぽつぺん 新年
【子季語】
ぽぺん/ぽこんぽこん
【解説】
薄い硝子でできたフラスコ状の玩具。縦のほそい筒から息を吹き込むと、弾力性のある硝子の底が脹らんで、ぽこんぽこんと音をたてる。子どもの玩具というよりも、正月に厄落としの意味をこめて吹いた。
綱麻(つなそ) 晩夏
【子季語】
黄麻/ジュート/鉄引緒
【解説】
シナノキ科ツナソ属の一年草。原産地は中国とされ、茎から繊維をとるために栽培される。短日性植物で熱帯、亜熱帯の多湿な気侯を好む。草丈は三メートルほど。夏に黄色い花をつけ、花が終わったあと刈入れをする。
桜麻(さくらあさ) 晩夏
【子季語】
雄麻/雄木
【解説】
七月から八月ころの麻をいう。名の由来は、桜が咲くころ種を蒔くからとも、花の一部が桜の色に似るからともいわれる。
亜麻の花(あまのはな) 晩夏
【子季語】
滑胡麻の花/花亜麻/べにあまな
【解説】
亜麻はアマ科アマ属の一年草で繊維をとるために栽培される。草丈は五十センチくらい。四月から六月にかけて淡い紫色の五弁花を茎の頂点に一つ咲かせる。花径は二センチくらい。
蓮の若根(はすのわかね) 晩夏
【解説】
六月ころに掘った新蓮根のこと。あくが少なく淡白な味わいである。
草石蚕の花(ちょろぎのはな) 晩夏
【子季語】
甘露子/ちようろぎ
【解説】
シソ科カッコウソウ属の多年草の植物。草丈は六十センチほどになる。六月から七月ころ花穂を伸ばしピンク色の花を穂状に咲かせる。晩秋にできる塊茎は正月用の料理に利用される。
【科学的見解】
チョロギは、中国原産の多年草であり、塊茎を食用にするためしばしば栽培されている。日本へは、江戸時代に導入されたとされている。茎の断面は、シソ科特有の四角形をしており、その先端に紅紫色の花序を形成する。本種は、長老木とも呼ばれ、長寿を招く縁起の良い植物とされている。(藤吉正明記)
