【子季語】
オランダ芹
【解説】
セリ科オランダゼリ属の多年草。地中海地方原産で、草丈は十五センチから二十センチくらい。芳香があり、あざやかな緑色をしている。野菜として栽培され、サラダなどに利用される。
【科学的見解】
パセリは、江戸時代に導入された外来植物であり、オランダから伝わったため、オランダゼリとも呼ばれている。栽培は、明治以降に始まったとされている。パセリ特有の縮れた葉は、洋食料理の添え物として利用されてきた。パセリの栄養価は非常に高く、体調を整える効果も大きいとのことである。(藤吉正明記)
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新生姜(しんしょうが/しんしやうが) 晩夏
刈葱(かりぎ) 仲夏
【子季語】
楼子葱/三階葱
【解説】
ユリ科の多年草。何度も刈り取ることができることからこの名がある。繁殖力が強く子苗がさらに子苗を作るので、三階葱、やぐら葱ともいわれる。夏の薬味などに利用する。
若牛蒡(わかごぼう/わかごばう) 晩夏
【子季語】
新牛蒡
【解説】
夏に収穫される早蒔きの牛蒡のこと。牛蒡の種まきの時期はそれほど厳密ではなく、種まき後、三四ヶ月で収穫できる。きんぴらやサラダなどに利用する。
新馬鈴薯(しんじやが) 初夏
【解説】
五月から六月ころに出回る走りのジャガイモのこと。ゆでればそのまま皮ごと食べられる。青くささもいくらか残る新鮮な味が特徴である。芋サラダや肉じゃがなど幅広く利用される。
根芋(ねいも) 仲夏
【解説】
里芋の葉柄に土を寄せて軟化栽培したものをいう。あくを抜いてお浸しにしたり、酢の物にしたりする。
夏蕪(なつかぶ) 三夏
【解説】
夏に収穫する蕪をいう。蕪は冬の季語であるが、極早生種は夏でも収穫することができる。葉も肉質も柔らかく漬物やサラダなどに利用する。
菊萵苣(きくぢしゃ) 初夏
【子季語】
苦蒿苣/花蒿苣/オランダ蒿苣
【解説】
キク科の野菜でレタスに似ている。原産地は地中海沿岸。草丈は一メートルにもなる。レタスに比べて成長が早く種をまいてから二か月くらいで収穫できる。収穫期は五月から六月。シャキシャキした食感とほろ苦い味が特長でサラダなどに利用する。
【科学的見解】
キクジシャは、英名でエンダイブと呼ばれており、キク科の一年草もしくは二年草である。本種は、江戸時代末期ごろに導入されたが、現在でもあまり知名度は高くない野菜である。葉に切れ込みのある切葉エンダイブをシコレ、切れ込みのない広葉エンダイブをスカロールともいう。(藤吉正明記)
高菜(たかな) 初夏
【解説】
アブラナ科の越年草で、カラシナの変種。五十センチから八十センチくらいに成長する。葉や茎は柔らかく辛味がある。西日本に栽培され、おもに漬物に利用される。
【科学的見解】
タカナは、アブラナ科の越年草で、古い時代に中国から渡来したものと推測されている。大きな根生葉や茎には、カラシ油などの辛味成分が多少含まれているため、別名としてオオバガラシやオオナとも呼ばれている。多数の品種が作出されており、主に九州北部で栽培されている三池高菜などはその代表品種である。(藤吉正明記)
宝引(ほうびき) 新年
【子季語】
宝引(たからびき)/宝引縄/辻宝引/飴宝引/胴ふぐり/宝引銭
【解説】
福引の一種。元来は、襖や障子越に長い糸を引くとその端に結びついた賞品(織物など)の当たる屋内の遊び。金を払って引く辻宝引、子供向けの飴宝引も生まれた。
【例句】
宝引や後家に馴れよる思の綱
言水「板東太郎」
宝引に蝸牛の角をたたくなり
其角「五元集」
宝引の味方にまゐるおとなかな
召波「春泥発句集」
宝引の宵は過ぎつつあはぬ恋
几董「井華集」
ほう引きや炬燵にすねる妹ひとり
蓼太「蓼太句集二編」

