【解説】
ユリ科エンレイソウ属の多年草。日本各地の湿った山地に自生する。茎の高さは三十センチから五十センチくらい。茎の上部に、広卵形の大きな葉が三枚輪生する。五月ころ茎の先から花茎を伸ばし、暗紫色の三枚の萼片の中心に緑色や小豆色の小さな花を咲かせる。
【科学的見解】
エンレイソウは、北海道から九州に分布する多年草である。本種は、生育環境により、葉の形、大きさ、色などが大きく変化する。近縁種としては、北海道から樺太南部に生育するコジマエンレイソウが知られている。(藤吉正明記)
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節分詣(せつぶんもうで/せつぶんまうで) 晩冬
【解説】
節分の日に寺社に詣でること。追儺の鬼踊りや豆まきなどが行われる神社や寺では、多くの参詣人でにぎわう。
斎宮絵馬(さいぐうのえま/さいぐうのゑま) 暮
【子季語】
斎宮絵馬(いつきのみやえま)
【解説】
三重県多気郡明和町の斎宮の絵馬堂で行われた陰暦大晦日の行事。大晦日に絵馬堂の絵馬を天照が掛け変えて明年の吉凶を占うという故事にならったもの。謡曲「絵馬」にも歌われている行事である。
松例祭(しょうれいさい) 暮
【子季語】
歳夜祭/百松明の神事
【解説】
山形県鶴岡市の出羽三山神社の大晦日から元旦にかけて行われる祭礼。一三三三束の草と綱でつつが虫を形どった大松明を作り、祈願した後、その綱を切り刻んで参詣者に撒き散らす。この綱は、「魔よけ」として珍重され、参詣者はこれを奪い合う。
王子の狐火(おうじのきつねび/わうじのきつねび) 暮
【解説】
東京都北区にある王子稲荷神社で大晦日に行われる行事。大晦日になると関東一円の稲荷神社から狐が集まり、ここで初詣をするという言い伝えがあった。人々はその時の狐火を見て、その年の豊凶を占ったという。現在では、地元の人々による狐の行列が大晦日に催されている。
年越の祓(としこしのはらえ/としこしのはらへ) 暮
【子季語】
大祓/御贖物(おんあがもの)
【解説】
六月の夏越の祓に対する大晦日の祓である。夏越の祓い同様、犯した罪や穢れを除き去るための行事である。
後日の能(ごにちののう) 仲冬
【子季語】
後宴の能
【解説】
奈良市の春日大社の摂社である若宮神社の御祭が終った翌日、十二月十八日奉納される能狂言のこと。旅所前に作られた舞台で古くから春日大社で演じられている「弓矢立合」などの能が奉納される。
宗像祭(むなかたまつり) 仲冬
【子季語】
古式祭
【解説】
福岡県宗像市の宗像大社の祭礼。十二月十五日に近い日曜日に行われる。神前に九年母、ゲバサ藻、菱餅など供えて、今年の収穫を感謝する。神様とともに一年の喜びを分かちう延命招福の集いも催される。
義士会(ぎしかい/ぎしくわい) 仲冬
【子季語】
義士討入の日/赤穂義士祭
【解説】
十二月十四日。赤穂浪士が主君の敵、吉良上野介を討ち取った日である。この日各地で、赤穂義士をしのぶ会が催される。東京高輪泉岳寺では、この日多くの人が赤穂義士の墓参に訪れる。
納の庚申(おさめのこうしん/をさめのかうしん) 初冬・仲冬
【子季語】
果の庚申/止庚申
【解説】
その年最後の庚申の縁日。庚申(かのえさる)は六十日目にめぐってくるので、十一月のこともあれば十二月のこともある。各地の帝釈天や庚申堂に多くの人がお参りし、一年の息災を感謝する。東京・葛飾区柴又の帝釈天参りが有名で、前夜は「宵庚申」と呼ばれ、参道に市が立ち賑わう。
