【子季語】
終金毘羅
【解説】
その年最後の金毘羅宮の縁日で十二月十日。金刀比羅宮は古来、航海関係者の深い信仰を集める。詣でて、一年の航海の無事を感謝する日でもある。
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納の水天宮(おさめのすいてんぐう/をさめのすいてんぐう) 暮
【解説】
その年最後の水天宮の縁日で十二月五日。水天宮は、船で働く人の守護神。古いお札を納め一年の無事を感謝する日でもある。
諸手船神事(もろたぶねのしんじ) 初冬
【子季語】
諸手船/八百穂祭/御籤奪
【解説】
十二月三日、島根県八束郡美保関町の美保神社出行われる神事。籤に当たった十八人の舵子が二艘の古代船に乗って漕ぎ競うというもの。寒風の中、海水のしぶきを浴びながらの競漕である。
鎮魂祭(たましずめまつり/たましづめまつり) 仲冬
【子季語】
鎮魂祭
【解説】
新嘗祭の前日に天皇の鎮魂を行う儀式である。宮中の重大な祭事である新嘗祭。それに望む天皇の霊力を高めるための儀式である。
熊手(くまで) 初冬

【解説】
酉の市で売られる縁起物である。幸運や金運を掻き集めるという意味から商売繁盛の縁起物とされる。おかめや鯛、米俵、宝船など、縁起のよいものが飾り付けられる。
山の神祭(やまのかみまつり) 仲冬
【子季語】
山の神講/山の講/山の講祭/十二祭
【解説】
山の神を祭る行事。陰暦の十一月や十二月、二月などところによって祭礼の日は変わる。餅や酒、魚のひらきなどさまざまなものを供える。山の神は嫉妬深い女神とされ、女人禁制で執り行われるところもある。
尻摘祭(しりつみまつり) 初冬
【解説】
静岡県伊東市の音無神社の祭礼。十一月十日に行われる。当日は社殿の灯をすべて消し、話しをすることも禁じられる。暗闇の中、御神酒を廻すときに、お尻を摘まんで合図をすることからこの名がついた。参拝客が授かる、種が入っているみかんを食べると子宝に恵まれるといわれる。
子祭(ねまつり) 仲冬
【子季語】
福来/子燈心/燈心売/二股大根/嫁大根
【解説】
陰暦十一月の子の日に大黒天を祭る行事である。大黒は大国(大国主命)に通じることから、大国主命を救った鼠が、大黒天の使いであるという俗信による祭。黒米や黒豆、葉つきの二股大根などを供え、商売繁盛、子孫繁栄を願う。また古くは、大黒天の縁日である甲子(きのえね)の日に灯心を買うと、その家が栄えるといわれた。
【例句】
子祭や大根白く神黒し
嘯山「葎亭句集」
子燈心ことに御燈の光かな
蕪村「夜半叟句集」
子祭りや寝て待てばぼたもちが来る
一茶「九番日記」
デパートに入り込み人の子灯心
松瀬青々「松苗」
花祭(はなまつり) 仲冬
【子季語】
三河花祭/榊鬼
【解説】
愛知県北設楽郡の豊根村や東栄町、設楽町などで陰暦の十一月に行われた霜月神楽や湯立神事のこと。現在はそれぞれの箇所で十一月から三月ころにかけて行われる。室町・鎌倉時代にからの祭りである。稚児たちが舞う「花の舞」や「榊鬼」などの舞が夜を徹して行われ、無病息災、五穀豊穣を祈る。
初金比羅(はつこんぴら) 新年
【子季語】
初金刀比羅/初十日
【解説】
一月十日、新年最初の金比羅様の縁日。香川県の金比羅宮、東京虎ノ門など各地の金比羅様にお参りする。金比羅宮は金毘羅大将をまつるもので、航海安全を守る神として信仰されている。一年の航海の無事を願うお参りである。
