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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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海豚(いるか)三冬

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【子季語】
海豚狩、真海豚、ごんどう鯨
【解説】
クジラ類のうち、歯がある歯鯨類に属し、体長は大体五メートル 以下。多くは背びれを持つ。知能が高く芸を仕込むこともできる。

山椒魚(さんしょううお、さんせううを)三夏

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【子季語】
はんざき、箱根山椒魚、富士山椒魚
【解説】
淡水に棲むサンショウウオ科オオサンショウウオ科の両生類の総 称。「ウオ」といっても魚類ではない。体臭がサンショウに似て いるため、その名がつけられた。山間の渓流や湧水中に生息し小 魚、カニ、カエルなどを捕食する。
【科学的見解】
山椒魚は、両生類(有尾目)に分類され、同じ両生類のカエル類(無尾目)とは成体になっても尾を有するところが決定的な違いになってる。日本のサンショウウオ類は、世界最大のオオサンショウウオが属しているオオサンショウウオ科と全長十五センチメートル程の小型のハコネサンショウウオやカスミサンショウウオ、トウキョウサンショウウオ、クロサンショウウオ等が属しているサンショウウオ科の二科で構成されており、両者合わせて二十種以上確認されている。近年、外見上では区別がつかず、今まで同一種と思われてきた隠ぺい種の存在が遺伝子分析等の分子生物学的手法により明らかになり、二〇〇〇年以降でも九種が新種として確認されている。これら隠ぺい種の存在が指摘されている種もまだ存在しているため、日本のサンショウウオ類の種数は今後増えていくことが予想されている。サンショウウオ類の多くは夜行性であり、地面付近にいる小型の昆虫やミミズ等を主食とし、昼間は森林内の落ち葉や岩下等に隠れて生活をしている。魚類やエビ・カニ類を主食としているオオサンショウウオはほとんど水中生活をしているが、その他の種の多くは湿った森林内での生活が長く、一般的に水中に入るのは繁殖のときだけである。繁殖期は、一月から三月までの早春と五月から八月までの夏、十一月から十二月の秋等、種によって時期が異なる。産卵は流れのある流水域や溜水等の止水域に卵が複数入った卵のうを産み付け、その形状はヒモ状、ヤマブドウ状、バナナ状、コイル状、アケビ状等多様である。卵から生まれた幼生は、体外に突き出た鰓と四肢を有しており、幼生期間は半年から三年程度である。多くの種の場合、変態後は陸上生活へと変化していく。(藤吉正明記)

冬薔薇(ふゆそうび、ふゆさうび)三冬

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【子季語】
寒薔薇、ふゆばら
【解説】
冬にも咲く薔薇のこと。あらかた葉を落として、二つ三つ小ぶり の花をつける姿を目にすると、わびしい思いを禁じえない。

冬旱(ふゆひでり)三冬

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【子季語】
寒旱
【解説】
旱といえば夏だが、冬の日本の太平洋側は、一年のうちで雨量が 最も少なくなり旱魃になりやすい。水不足のために生活に不便を 感じたり野菜の出来が悪くなったりする。

飾(かざり)新年

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【子季語】
お飾
【解説】
注連縄や鏡餅など正月に飾られるものの総称である。橙や蜜柑、 裏白、昆布、海老、鏡餅など飾るものもさまざまであれば、玄関 をはじめ竈、床の間、仕事場、自動車など飾る場所もさまざま。
【例句】
かざり木にならで年ふる柏かな
一昌「曠野」

つんとしてかざりもせぬやでかい家
一茶「文政八年句帖」

春寒(はるさむ)初春

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【子季語】
春寒し、寒き春、料峭
【解説】
春が立ってからの寒さである。余寒と同じであるが、語感や情感 のうえで微妙な違いがある。春寒は、余寒よりも春への思い入れ が強い。
【例句】
春寒し泊瀬の廊下の足のうら
太祇「太祇句選後篇」

春寒しまだ月のもる梢ども
也有「蟻づか」

池田より炭くれし春の寒さかな
蕪村「夜半叟句集」

春寒し風の笹山ひるがへり
暁台「暁台句集」

春寒やぶつかり歩く盲犬
村上鬼城「定本鬼城句集」

春寒し人熊笹の中を行く
前田普羅「飛騨紬」

格子戸をはめし岩屋や春寒し
松本たかし「たかし句集」

春寒や竹の中なる赫映(かくや)姫
日野草城「花氷」

春寒く海女にもの問ふ渚かな
加藤楸邨「雪後の天」

海鼠腸(このわた)三冬

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【子季語】
海鼠腸酒
【解説】
海鼠の腸を塩漬けにしたもの。いわゆる塩辛のこと。寒中に製し たものがよいとされる。主な産地は、石川、福井、愛知、三重、岡山。

柿落葉(かきおちば)初冬

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【解説】
霜が降るころになると、梢に残っていた柿紅葉も落葉する。地上 に落ちたそれらの中には思わず拾ってみたくなるほど美しいもの もある。色合いもさまざま、虫食い穴などもあって目を楽しませ てくれる。
【例句】
畑中は柿一色の落葉かな
士朗「発句題叢」

柿落葉梢侘びつつ掃きにけり
数藤五城「改造文学全集」

玉子酒(たまござけ)三冬

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【子季語】
卵酒
【解説】
「本朝食鑑」によると、江戸時代の玉子酒は滋養強壮を旨とした 薬酒であったようだ。今では、風邪をひいたときなどに、芯から 体を温めるために飲んだりする。日本酒に砂糖と卵を溶いて適度に熱したものと、卵と砂糖をまぜたものにアルコールをとばした酒をくわえたものとがある。
【例句】
いざ一杯まだきににゆる玉子酒
蕪村「安永四年句稿」

我背子が来べき宵なり玉子酒
尾崎紅葉「紅葉句稿」

雪沓(ゆきぐつ)三冬

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【子季語】
藁沓、深沓、爪籠
【解説】
雪上または雪中を歩く時に履く藁製の沓。北陸などの豪雪地帯で 用いられていたが、ゴム製の長靴の出現で過去のものになった。
【例句】
雪沓を履かんとすれば鼠行く
蕪村「落日庵句集」

鮎焼きの炉辺の雪沓うつくしき
前田普羅「飛騨紬」

雪沓も脱がで炉辺の話かな
正岡子規「子規全集」

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