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季語と歳時記

きごさい歳時記

作成者アーカイブ: dvx22327

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年忘(としわすれ)暮

季語と歳時記

【子季語】
忘年会、別歳、除夜の宴
【解説】
年末に一年の労苦をねぎらうために開く酒宴。忘年会。その年の労苦を忘れ、また息災に年末を迎えたことを祝う気持ちがある。年末に連歌の興行をしたことに始まるという。  
【例句】
くむ酒やくれ行くとしを忘れ水 
惟中「俳諧三部抄」

魚鳥の心は知らず年忘れ
芭蕉「流川集」

半日は神を友にや年忘レ
芭蕉「八重桜集」

せつかれて年忘するきげんかな
芭蕉「芭蕉庵小文集」

人に家をかははせて我は年忘
芭蕉「猿蓑」

人ごころ問はばや年の忘れ様
杉風「初蝉」

姥ふえてしかも美女なし年忘
其角「白馬」

霊運もこよひはゆるせとし忘れ
蕪村「蕪村句集」

酔ひ臥しの妹なつかしや年忘れ
召波「春泥発句集」

わかき人に交りてうれし年忘れ
几董「井華集」

いかめしや鯨五寸に年忘れ
樗良「年尾」

うき恋に似し暁やとしわすれ
青蘿「青蘿発句集」

独り身や上野歩行てとし忘れ
一茶「七番日記」

遅参なき忘年会の始まれり
前田普羅「普羅句集」

とんとんと上る階段年忘れ
星野立子「句日記Ⅰ」

年忘れして新しき年へ又
長谷川櫂「初雁」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

煤払(すすはらい、すすはらひ)暮

季語と歳時記

【子季語】
煤掃、加年払、年の煤、煤竹、煤竹売、煤納、煤の日、煤見舞、煤おろし、煤日和、煤の餅
【解説】
家中の埃や塵を払うこと。昔はどの家でも炉を焚いたり、竈で飯を焚いていたから、天井や梁は煤でおおわれ、そのかさが一寸ほどにもなった。今は、昔ほどではないが、新年を迎えるのにきれいさっぱりという気持ちにかわりない。
【例句】
旅寝してみしやうき世の煤はらひ
芭蕉「笈の小文」

煤はきは己が棚つる大工かな
芭蕉「炭俵」

煤掃は杉の木の間の嵐哉
芭蕉「己が光」

すすはきの中へ使ひやひねり文
太祇「太祇句選」

煤はきやなにを一つも捨てられず
支考「葛の松原」

煤はきや飴の鳥うる藪のかげ  
士朗「枇杷園句集」

煤さわぎすむや御堂の朱 燭
一茶「九番日記」 

煤じまひ沼夕栄の蔵の戸に
河東碧梧桐「新傾向句集」

梵鐘をくすぐるごとし煤払
長谷川櫂「蓬莱」

カテゴリー: 1基本季語, d生活

七五三(しちごさん)初冬

季語と歳時記

【子季語】
七五三(しめ)祝ひ、千歳飴
【解説】
十一月十五日、男児の数え三歳と五歳、女児の三歳と七歳が神社に詣でて祝う行事。紋付や袴姿の男の子、髪を結い上げて飾りつけた女の子が参拝する姿は微笑ましい。千歳飴を引き摺る子、抱かれて帰る子とさまざま。

カテゴリー: 1基本季語, e行事

亥の子(いのこ、ゐのこ)初冬

季語と歳時記

【子季語】
亥の日祭、亥の神祭、亥の子餅、玄猪、亥の子石、おなりきり、亥の子突
【解説】
旧暦十月の亥の日の亥の刻には亥の子餅を食べ、無病息災が願われてきた。その歴史は古く、平安時代には行事食とされ、『源氏物語』にも登場する。江戸時代には各地に広まり、猪が多産であることから、豊年や子孫繁栄を願う意味も込められるようになった。猪が火伏の神の愛宕神社のつかいであることから、十一月の亥の日には炬燵や火鉢を出す習慣があり、茶の湯の世界でも、炉開きの菓子として亥の子餅を用意することがある。時代や階層によって、色かたちもさまざまな亥の子餅が作られてきたが、現在ではおはぎのような餡ころ餅が多い。
【例句】
しら箸の夜のちぎりや亥の子餅
宗因「洗濯物」

亥猪とや祖父のうたふ枝折萩
其角「五元集」

洗菜に朝日の寒き豕子かな 
惟然「薦獅子集」

いの子ともしらで餅屋に旅寝かな
凡兆「土芳宛書簡」

人の来て言ねばしらぬ猪子哉
太祗「太祗句選」

故郷の大根うまき亥子かな
正岡子規「子規句集」

亥の子餅いづこの神か知らねども
長谷川櫂「初雁」

カテゴリー: 1基本季語, e行事

氷(こおり、こほり)晩冬

季語と歳時記

【子季語】
厚氷、綿氷、氷の声、氷の花、氷点下、氷塊、結氷、氷結ぶ、氷面鏡、氷張る、氷閉づ、氷上、氷雪、氷田、氷壁、氷の楔、蝉氷
【解説】
気温が下がり水が固体状になったもの。蝉の羽根のように薄いものを蝉氷、表面に物影が映り鏡のように見えるものを氷面鏡という。
【例句】
一露もこぼさぬ菊の氷かな
芭蕉「続猿蓑」

氷苦く偃鼠が喉をうるほせり
芭蕉「虚栗」

瓶破(わ)るゝよるの氷の寝覚め哉 
芭蕉「真蹟詠草」

鴨おりて水まであゆむ氷かな
嵐雪「続阿波手集」

歯顯に筆の氷を噛む夜かな
蕪村「蕪村句集」

くらがりの柄杓にさはる氷かな
太祇「太祇句選続篇」

包丁や氷のごとく俎に
長谷川櫂「初雁」

ふるさとの夜の暗さの氷かな
高田正子「花実」

カテゴリー: 1基本季語, c地理

水涸る(みずかる、みづかる)三冬

季語と歳時記

【子季語】
川涸る、沼涸る、池涸る、滝涸る、涸池、涸沼、涸滝、涸川
【解説】
冬、川や池などの水が涸れること。太平洋側は冬季の乾燥により著しく水量が減る。日本海側では、ダムの積雪により水の流れが悪くなる。水底があらわになり、蕭々とした趣がある。川涸る、瀧涸るとも。

カテゴリー: 1基本季語, c地理

冬田(ふゆた)三冬

季語と歳時記

【子季語】
冬田道、冬の田、休め田、冬田面、雪の田
【解説】
収穫を終えて、冬を迎えた田をいう。ひつじ穂も枯れ果て、春耕を待ち侘びているかのような風情。雪の積もった「雪の田」も類季語となる。
【例句】
雨水も赤くさびゆく冬田かな
太祇「太祇句選」

たのみなき若草生ふる冬田かな
太祇「続明烏」

何となう雨ふる冬の田づらかな
大江丸「はいかい袋」

昼火事に人走りゆく冬田かな
佐藤紅緑「紅緑俳句集」

はるかより茜に染まる冬田かな
長谷川櫂「初雁」

カテゴリー: 1基本季語, c地理

枯野(かれの)三冬

季語と歳時記

【子季語】
枯原、裸野、枯野道、枯野宿、枯野人、枯野原
【解説】
草の枯れ果ててひっそりとした冬の野。日、雨、風が寂々とわたり、荒涼とした景であるが、やがておとずれる芽吹きの季節を待つ姿でもある。
【例句】
旅に病で夢は枯野をかけ廻る
芭蕉「笈日記」

蕭条として石に日の入る枯野かな
蕪村「蕪村句集」

枯野行人や小さう見ゆるまで
千代女「千代尼句集」

戸口迄ついと枯込む野原哉
一茶「七番日記」

荻窪や野は枯れ果てゝ牛の声
内藤鳴雪「改造文学全集」

旅人の蜜柑食ひゆく枯野哉
正岡子規「子規句集」

吾が影の吹かれて長き枯野かな
夏目漱石「漱石全集」

遠山に日の当りたる枯野かな
高浜虚子「五百句」

チンドン屋枯野といへど足をどる
加藤楸邨「山脈」

家建ちて硝子戸入るる枯野かな
渡辺水巴「水巴句集 」

枯野来し人の指輪の光りけり
前田普羅「普羅句集」

八方に山のしかかる枯野かな
松本たかし「松本たかし句集」

大枯野突き破つてや伊吹山
長谷川櫂「虚空」

カテゴリー: 1基本季語, c地理

山眠る(やまねむる)三冬

季語と歳時記

【子季語】
眠る山
【解説】
冬山を擬人化したもの。中国の山水画伯、郭煕の画論の次の言葉「冬山惨淡として眠るがごとく」が、この季語の原点。春は「山笑ふ」夏「山滴る」秋「山粧ふ」、季節に応じて使い分けのできる重宝な季語。
【例句】
君が世や風治りて山ねむる
一茶「寛政句帖」

果樹園の門を閉ざしぬ山眠る
前田普羅「普羅句集」

眠る山佐渡見ゆるまで径のあり
前田普羅「定本普羅句集」

日あたりの海ほかほかと山眠る
尾崎紅葉「紅葉句集」

カテゴリー: 1基本季語, c地理

冬の山(ふゆのやま)三冬

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【子季語】
冬山、枯山、山枯る、雪嶺、冬山家、冬山路、冬山肌、冬嶺、冬登山
【解説】
冬になり草木の枯れ尽くした山。山脈は雪をかぶりその美しさは格別。低い山ではスキーやスノーボードなど冬のスポーツを楽しむ人も増えてきた。登山をする人もいるが遭難者も多い。
【例句】
心隈なくぞ覚ゆる冬の山
才磨「一字幽蘭集」

鵜の糞の白き梢や冬の山 
惟然「藤の実」

めぐり来る雨に音なし冬の山
蕪村「遺草」

あたたかき雨にや成らん冬の山 
召波「高徳院発句会」

かくれなく重なり合ふや冬の山
蝶夢「草根発句集」

筆頭でかぞへて見たる冬の山
一茶「七番日記」

里囲む冬の三山晴れにけり
大須賀乙字「乙字句集」

雪嶺よ女ひらりと船に乗る
石田波郷「鶴の眼」

雪嶺のひとたび暮れて顕はるる
森澄雄「雪眼」

枯山の月今昔を照らしゐる
飯田龍太「山の木」

カテゴリー: 1基本季語, c地理

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