【子季語】
歯朶若葉
【解説】
歯朶は新年の季語で歯朶植物の総称である。高温多湿、日陰を好み、ぜんまい、わらびなど、夏になって青々と葉を広げるものが多い。
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毒空木の花(どくうつぎのはな) 初夏
【子季語】
いちべえころし/ねずみうつぎ
【解説】
ドクウツギ科ドクウツギ属の落葉低木。北海道、本州近畿以北の山地などに自生する。高さは一メートルから二メートルくらい。五月から六月にかけて雄花雌花が同じ節から出る。色は薄紅色。花のあと実をつけるが、実は猛毒である。
【科学的見解】
ドクウツギは、ドクウツギ科の落葉低木で、北海道から近畿までの山野の日当たりの良いところに生育する。ドクゼリやトリカブト類に並んで日本三大有毒植物として知られている。ドクウツギには、コリアチンやコリアミルチン等の神経毒を含んでいるとのことである。花は、雄花と雌花の単性花を別々の花序に形成する。(藤吉正明記)
名護蘭(なごらん) 三夏
【解説】
ラン科ナゴラン属の日本を代表する着生蘭。本州、九州、四国、南西諸島など、比較的暖かいところの常緑樹の樹幹に着生する。四月頃茎の頂部から新葉が伸び、同じ頃に葉腋に花芽が出る。六月から八月にかけて。白に紫の斑のある香りよい花を咲かせる。
いちび 晩夏
【子季語】
桐麻
【解説】
アオイ科イチビ属の一年草。インド原産で、繊維をとるために栽培されていたが、今では野生化している。草丈は一メートルからから二メートルくらい。全体がこまかい毛で包まれる。七月から八月ごろ、五弁の黄色い花を咲かせる。
【科学的見解】
イチビは、インド原産の外来植物であり、古くから繊維植物として栽培されてきた。現在では、世界の亜熱帯から亜寒帯にかけて幅広く分布している。別名は、キリアサ(桐麻)とも呼ばれている。日本では、飼料や野菜などの畑地に侵入し、最も強害な雑草の一つとなっている。(藤吉正明記)
九輪草(くりんそう/くりんさう) 初夏

【解説】
サクラソウ科サクラソウ属の多年草。日本各地の山地、湿地などに自生する。葉は大型で長楕円形。五月から六月にかけて、長い花茎を伸ばし、二センチくらいの紅紫色の花を輪生させる。
【科学的見解】
クリンソウは、北海道から四国までに分布するサクラソウ科の多年草である。花が美しいことから、人家の庭や公園などにもよく植栽されている。いくつかの園芸品種も作出されている。(藤吉正明記)
春茅(はるがや) 初夏
【解説】
イネ科ハルガヤ属の多年草。ヨーロッパ原産で、日本各地の山地、原野、湿地などに自生する。草丈は七十センチくらいになる。五月から七月にかけて直立する花序を出し穂状に黄緑色の花をつける。
浜昼顔(はまひるがお/はまひるがほ) 初夏
【解説】
ヒルガオ科ヒルガオ属の砂浜に生える蔓性多年草。日本全土の海岸の砂浜に自生する。五月から六月にかけて、ヒルガオに似た、漏斗状のピンク色の花を咲かせる。地下茎は砂の中を這ってのび、しばしば花の大群落を作る。
綱麻(つなそ) 晩夏
【子季語】
黄麻/ジュート/鉄引緒
【解説】
シナノキ科ツナソ属の一年草。原産地は中国とされ、茎から繊維をとるために栽培される。短日性植物で熱帯、亜熱帯の多湿な気侯を好む。草丈は三メートルほど。夏に黄色い花をつけ、花が終わったあと刈入れをする。
桜麻(さくらあさ) 晩夏
【子季語】
雄麻/雄木
【解説】
七月から八月ころの麻をいう。名の由来は、桜が咲くころ種を蒔くからとも、花の一部が桜の色に似るからともいわれる。
パセリ 三夏
【子季語】
オランダ芹
【解説】
セリ科オランダゼリ属の多年草。地中海地方原産で、草丈は十五センチから二十センチくらい。芳香があり、あざやかな緑色をしている。野菜として栽培され、サラダなどに利用される。
【科学的見解】
パセリは、江戸時代に導入された外来植物であり、オランダから伝わったため、オランダゼリとも呼ばれている。栽培は、明治以降に始まったとされている。パセリ特有の縮れた葉は、洋食料理の添え物として利用されてきた。パセリの栄養価は非常に高く、体調を整える効果も大きいとのことである。(藤吉正明記)
