【子季語】
泥鰌汁/柳川鍋
【解説】
割いた泥鰌、あるいは一匹ものの泥鰌を笹がきにした牛蒡と一緒に煮て、卵で閉じたものが一般的。泥鰌も牛蒡も卵も栄養価が高く、夏の乗り切るにはもってこいの鍋である。
【例句】
更くる夜を上ぬるみけり泥鰌汁
芥川龍之介「澄江堂句集」
くらくらと煮えかへりけり鰌汁
村上鬼城「定本鬼城句集」
灯を入れて葭戸透くなり泥鰌鍋
石田波郷「酒中花」
【子季語】
松七日、注連の内
【解説】
正月の松飾りのある期間をいう。七日までが普通だが、十五日までのところ、三日までのところと、地方によってさまざまである。
【例句】
広小路や鶴放したき松の内
丁水「親類題発句集」
杣が家も油灯すや松の内
莚志「せき屋ぜう」
松の内社前に統べし舳かな
杉田久女「杉田久女句集」
更けて焼く餅の匂や松の内
日野草城「花氷」
納豆に飯ふき啖ふ松の内
石橋秀野「桜濃く」
【子季語】
女正月(めしやうぐわつ)
【解説】
元日を男正月というのに対して、一月十五日の小正月を女正月という。正月忙しかった女たちが、この日ようやく正月気分にひたれるという。社寺に参詣したり、女同士で酒を酌み交わしたりする。
【子季語】
磁枕、陶磁枕、青磁枕、白磁枕、石枕、竹枕、木枕、瓦枕
【解説】
中国から伝わった陶製器の枕。その固さと冷たさが涼を呼ぶ。昼寝にはちょうどいい。
【子季語】
綿子
【解説】
寒さから身を守るために、真綿を薄くして上着の背なに忍ばせたもの。真綿を入れて作ったチョッキのようなものを綿子という。
【例句】
留守がちの夜を守る妻の綿子かな
召波「春泥発句集」
【子季語】
酒饅頭、甘酒饅頭、肉饅頭
【解説】
饅頭を蒸籠や蒸し器などで蒸したもの。餡は小豆餡が多いが、野菜や肉を餡にした饅頭もある。酒糀を使った酒饅頭を蒸したときの香りは格別だ。
【解説】
寒い夜、身体を温めるため就寝前に飲む少量の酒。ほのぼのとした酔いが寝つきをよくしてくれる。
【子季語】
じんべ、袖なし
【解説】
腰を覆うぐらいの丈で前は着物の打ち合わせ、下はステテコ型。木綿、麻などで作る。男、子供が着る夏の簡易服。