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季語と歳時記

きごさい歳時記

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セーター 三冬

季語と歳時記


【解説】
毛糸で編んだ上衣。あたまからかぶって着るプルオーバー型や、前あきのカーディガン型などがある。襟のかたち、色や柄などもいろいろあって世代、男女を問わず楽しめる。伸縮性があって着やすくあたたかい。日常的な防寒着として冬には欠かせない衣服のひとつ。
【例句】
セーターの中の迷子やちひさな手
高田正子「花実」

ちゃんちゃんこ 三冬

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【子季語】
袖無羽織、猿子、でんち、袖無
【解説】
袖無し羽織に綿を入れたもので、主に子供や老人が着る。表布には縮緬や綸子、紬、木綿などが用いられる。袖がないので動きやすく、背中があたたか。手が自由になり、脱ぎ着が楽で重ね着もできることから働くときの防寒着としても重宝された。

蕨餅(わらびもち)初春

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【解説】
蕨の根から採った澱粉を生地とした餅。黄粉をまぶしたり、黒蜜をかけたりしていただく。餡を入れたものもあり、素朴ながらあじわい深い。 なお、本物の蕨粉は希少品になっており、市販のわらび粉やわらび餅粉は、甘藷澱粉が多い。 
【例句】
腹減るとにはあれねども蕨餅
長谷川零余子「雑草」

蕨餅たうべ乍らの雨宿り
杉田久女「杉田久女句集」

かたはらに鹿の来てゐるわらび餅
日野草城「旦暮」

東大寺塔頭の一つ蕨もち
長谷川櫂「初雁」

秋の服(あきのふく)三秋

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【子季語】
秋の帷子
【解説】
秋も半ばを過ぎ、気温も下がってくると、袷など裏地のついた服を着るようになる。布地も厚くなり、色合いは落ち着いたものとなる。ベージュや白なども春や夏とは彩度の違う、渋い色味となる。

霜焼(しもやけ)晩冬

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【子季語】
霜腫、霜焼薬
【解説】
強い寒気にあって生じる軽い凍傷のこと。患部にかゆみを感じ、物にすれたり掻いたりすると、血が出ることもある。
【例句】
霜やけや武士の娘の水仕事
正岡子規「季語別子規俳句集」

霜やけの手より熬豆こぼしけり
正岡子規「季語別子規俳句集」

京も終霜やけ薬貝に盛る
石橋秀野「桜濃く」

楮蒸す(こうぞむす、かうぞむす)初冬

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【子季語】
楮刈る、楮の皮剥く、楮踏む、楮晒す、楮もむ
【解説】
手漉和紙をつくるための作業のひとつ。直径八十センチほどの大釜に楮の束を立て、その上から蒸し桶をかぶせて一、二時間蒸す。楮の皮をむきやすくするための作業である。

紅葉の賀(もみじのが、もみぢのが)晩秋

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【子季語】
秋の御遊
【解説】
紅葉の美しい頃に催す祝宴。または紅葉を観賞する宴。奈良時代に始まり「源氏物語」の「紅葉賀」には当時の華やかな御遊の様子が描かれている。

河豚汁(ふぐじる)三冬

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【子季語】
ふぐと汁、ふくと汁、ふくとう汁、河豚の宿
【解説】
河豚の身を入れた味噌汁。葱や豆腐などと一緒に煮る。内臓に毒を持つ種類もあり中毒死をおこすこともある。
【例句】
あら何ともなやきのふは過てふくと汁
芭蕉「江戸三吟」

河豚汁に又本草の咄かな
其角「末若葉」

逢はぬ恋思ひ切る夜や河豚汁
蕪村「新五子集」

鍋焼(なべやき)三冬

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【子季語】
鍋焼饂飩
【解説】
鶏肉、魚肉、獣肉などを野菜と一緒に煮る料理。鍋焼うどんはこれからはじまったものである。

松茸飯(まつたけめし)仲秋

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matutakemasi-pl【子季語】
茸飯
【解説】
松茸飯は炊き込みご飯の王座といっても過言ではない。秋には茸類をはじめ、いろいろなものが炊き込みご飯の材料になるが、風味と歯ざわりは松茸飯にかなわない。
【例句】
平凡な日々のある日のきのこ飯
日野草城「旦暮」

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