【解説】
十月十九日と二十日東京日本橋の大伝馬町通に立つべったら漬を 売る市。もともとは、えびす講にお供えをするためのものを商う 市であったが浅漬け大根のべったら漬けがよく売れたことから「べったら市」と呼ばれるようになった。
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大根蒔く(だいこんまく)仲秋
【解説】
秋蒔きは八月中旬から九月上旬にかけて二百十日迄に行う。この大根 は冬の食卓にのぼる。春蒔きのものもある。
【例句】
大根蒔くうしろの山に入る日かな
赤木格堂「春夏秋冬」
苗札(なえふだ、なへふだ)仲春
植木市(うえきいち、うゑきいち)仲春
葛餅(くずもち)三夏
紙子(かみこ)三冬
【子季語】
紙衣、紙ぎぬ、素紙子、白紙子、紙子売
【解説】
和紙を糊でつないで、柿渋を何度も塗り乾かしたあと一晩露にさ らし、揉んで柔らかな衣類に仕上げたもの。元来、僧侶や隠士が 寒さを防ぐ衣類として用いた。渋を塗らない白紙子は、二月堂お 水取りの連行僧の行衣にも使われる。
【例句】
ためつけて雪見にまかる紙衣かな
芭蕉「笈の小文」
むかしせし恋の重荷や紙子夜着
其角「水ひらめ」
あるほどの伊達仕尽して帋子かな
園女「玉藻集」
めし粒で紙子の破れふたぎけり
蕪村「蕪村句集」
二君には仕へ申さぬ紙子かな
内藤鳴雪「鳴雪俳句鈔」
我死なば紙子を誰に譲るべき
夏目漱石「漱石全集」
麦蒔(むぎまき)初冬
【子季語】
麦蒔く
【解説】
麦には、水田の裏作とする小麦や、家畜の飼料とする大麦がある。 麦蒔の時期はその種類や気候によって幅があり、およそ八月下旬 から十二月上旬くらいまで。本格的な寒さが訪れる前に終わらせ る、農繁期最後の仕事。
【例句】
麦蒔の伊吹をほめる日和かな
支考「国の華」
麦蒔の日は笠寺に静かなり
涼菟「山中集」
麦蒔や百まで生きる皃ばかり
蕪村「蕪村句集」
春日野の片端麦を蒔きそめぬ
暁台「暁台句集」
麦蒔やたばねあげたる桑の枝
正岡子規「獺祭句帖抄」
下り簗(くだりやな)仲秋
コート 三冬
【解説】
一般にコートは男女を問わず外套のことを示すが、本来の季語と しては女性用の和装コートをさした。和服の着用が少なくなった 現在では、洋装の少し軽めの外套を示すことが多い。
【例句】
アイロンをあてゝ着なせり古コート
杉田久女「杉田久女句集」
句会にも着つゝなれにし古コート
杉田久女「杉田久女句集」
雪下駄(ゆきげた)三冬
【子季語】
防寒草履
【解説】
雪道を歩くとき、雪や氷に滑らないようにゴムや金具などで細工 を施した下駄。下駄の歯を普通の一倍半ほど高くし、多くは防水、 防寒用の爪革がついている。爪革に羽毛を用いたり、彩色を施し た華やかなものもある。




