【子季語】
五月鯉
【解説】
端午の節句に男の子の出世と健康を願って立てる。江戸時代から のならわし。明治時代の末頃までは紙製であったが、今はほとん ど布製である。
【例句】
鯉幟岳麓の田植始まれり
渡辺水巴「水巴句集」
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炭斗(すみとり)三冬
寒天製す(かんてんせいす)晩冬
【子季語】
寒天造る、寒天晒す、寒天干す
【解説】
天草を煮た液を木箱に流し込んで凝固させると心太ができる。こ れを真冬の夜の戸外に出して凍らせ、昼間は解かす。十日ほどそ の作業をくり返すと寒天ができる。古くは伏見、今は長野、岐阜、 三重が産地。
暖房(だんぼう、だんばう)三冬
飾売(かざりうり)暮
アイスホッケー 三冬
【子季語】
【解説】
氷上のスケート競技の一種。六人一組の二チームが、木製のステ ィックを使ってバック(ゴム製の黒い円盤)を敵ゴールに入れ、 得点を競う。
捕鯨(ほげい)三冬
【子季語】
鯨突き、鯨見、一番銛、二番銛、勇名取、捕鯨船、鯨番
【解説】
日本の捕鯨のはじまりは江戸時代の初めで、紀州太地浦で行なわ れた。肉は食用、脂肪からは油をとる。鯨の古名は勇名といい、 銛突や網による勇壮な勇魚取であった。最近は資源保護のため捕 獲が制限されている。鯨は、冬になると日本の近海に回遊してく る。
【例句】
一番は逃げて跡なし鯨突き
太祇「太祇句集」
突留た鯨や眠る峰の月
蕪村「落日庵句集」
山おろし一二のもりの幟かな
蕪村「落日庵句集」
菊枕(きくまくら)晩秋
【子季語】
菊の枕、幽人枕
【解説】
干した菊の花を入れて作った枕。摘んだ花を陰干しにしてよく乾 かし枕の中味にする。ほのかに菊の香る枕は、安眠の効用もある。 虚子の長寿を願い、菊枕を贈った杉田久女 のことはつとに知ら れている。
【例句】
比の千代を今日の馳走よ菊枕
季吟「庵桜」
白妙の菊の枕を縫ひ上げし
杉田久女「杉田久女句集」
ちなみぬふ陶淵明の菊枕
杉田久女「杉田久女句集」
菊慈童の思ひに菊の枕かな
青木月斗「時雨」
遠足(えんそく、ゑんそく)晩春
冷し瓜(ひやしうり)三夏
【子季語】
瓜冷す
【解説】
もともとは真桑瓜を冷したもののこと。今では冷蔵庫などで冷す が、井戸水や清水で冷す瓜やメロンにこそ格別の味わいがある。
【例句】
人来たら蛙となれよ冷し瓜
一茶「一茶俳句集」
冷し瓜二日立てども誰も来ぬ
一茶「文化句帖」
瓜冷す井を借りに来る小家かな
几董「井華集」
故郷や瓜も冷して手紙書く
長谷川零余子「雑草」




