【子季語】
釣忍、軒忍
【解説】
忍はウラボシ科の羊歯植物である。緑が美しく涼しげである。根茎を丸くたばね水苔でおおう。これをしのぶ玉という。風鈴を下げて軒下に吊るし水をやり涼しさを楽しむのである。夏の風物詩として江戸中期より親しまれてきた。
【例句】
忍ぶ鈴軒に寄り添ふ女かな
闌更「半化坊発句集」
人知れず暮るる軒端の釣忍
日野草城「花氷」
仰ぎゐるわれも暮れゐる釣忍
森澄雄「天日」
市なかに深山はあり吊忍
長谷川櫂「蓬莱」
【子季語】
釣忍、軒忍
【解説】
忍はウラボシ科の羊歯植物である。緑が美しく涼しげである。根茎を丸くたばね水苔でおおう。これをしのぶ玉という。風鈴を下げて軒下に吊るし水をやり涼しさを楽しむのである。夏の風物詩として江戸中期より親しまれてきた。
【例句】
忍ぶ鈴軒に寄り添ふ女かな
闌更「半化坊発句集」
人知れず暮るる軒端の釣忍
日野草城「花氷」
仰ぎゐるわれも暮れゐる釣忍
森澄雄「天日」
市なかに深山はあり吊忍
長谷川櫂「蓬莱」
【子季語】
湯たんぽ、懐中湯婆
【解説】
寝床や手足を温めるための器具。熱湯を入れて毛布などで包み、寝床に入れる。柔らかな温かさと、火の用心からも安全なので、老人、小児、病人に向いている。
【例句】
起さるる声も嬉しき湯婆かな
支考「枯尾花」
寝がへりに音をあやしむ湯婆かな
嘯山「葎亭句集」
勤行に起き別れたる湯婆かな
太祇「太祇句集」
先づよしと足でおし出すたんぽかな
一茶「七番日記」
我恋は夜ごと夜ごとの湯婆哉
一茶「文政句帖」
なき母の湯婆やさめて十二年
夏目漱石「漱石全集」
生涯のあはたゞしかりし湯婆かな
村上鬼城「定本鬼城句集」
寂寞と湯婆に足をそろへけり
渡辺水巴「水巴句集」
湯婆やまだなきがらの足もとに
長谷川櫂「虚空」
【子季語】
垣手入れ
【解説】
雪の多い地方では、冬の間に雪や風雨でいたんだ垣を、雪解けが終わる頃に修理する。
【子季語】
ほおかぶり
【解説】
主に寒さを防ぐために、手拭などで頭から頬を包むさまをいう。また顔を隠すためにも被ったが今では殆ど見かけられなくなった出立ちである。
【解説】
すり下ろした蕪に卵白を混ぜ、白身の魚や海老、百合根などの具の上からかけ、蒸揚げたもの。葛あんをかけていただく。
【子季語】
煤逃
【解説】
新年を迎えるにため一年の煤を払うとき、その仕事の出来ない老人や子供、病人などが邪魔にならないように、また埃をさけるために別室に籠ること。
【例句】
としどしや二人の親の煤こもり
米居「五車反古」
老夫婦鼻つき合せ煤籠り
鈴木花蓑「鈴木花蓑句集」
【解説】
館という言葉を使っているので、ふつうの小さな家ではなく古い洋館や由緒ある屋敷などをいう。枯木立などに囲まれて蕭条とした趣がある。