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季語と歳時記

きごさい歳時記

月別アーカイブ: 8月 2011

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襖(ふすま)三冬

季語と歳時記

【子季語】
唐紙、唐紙障子、冬襖、襖紙、絵襖、白襖、襖障子、古襖
【解説】
木枠に両面から厚紙をはったもので、風や寒さを防ぐためのもの。 火の気のない部屋の白襖には、凛とした厳しさと清潔感がある。

蝿虎(はえとりぐも、はへとりぐも)三夏

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【子季語】
蝿取蜘蛛
【解説】
灰褐色をした小形の蜘蛛で網の巣を作らない。野外にもいるが家の中に入ってきて壁などに貼りついている。敏捷に動いて蝿を捕食する。
【例句】
草むらや蝿取蜘の身づくろひ
史邦「芭蕉庵小文庫」

平蜘や蝿とりはづしとりはづし
一茶「文政八年句帖」

初鏡(はつかがみ)新年

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【子季語】
初化粧、化粧初
【解説】
新年になって初めて鏡に向かって化粧すること。またはその鏡そのもの。
【例句】
梅や紅人のけはひの初鏡
鬼貫「梅能牛」

初鏡髪梳けばとて脈荒るゝ
石橋秀野「桜濃く」

かをりたち今年嫁あり初鏡
森澄雄「天日」

蕎麦の花(そばのはな)初秋

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sobanohana【解説】
蕎麦は茎先に白または淡紅色の小花を総状に咲かせる。高所で栽 培される蕎麦は品質もよく、高原一面、蕎麦の白い花でおおわれる風景もよく目にする。
【科学的見解】
中国原産のソバは、タデ科の一年草であり、古い時代に日本へ導入され、広く栽培されている重要穀物である。ソバの花は白色であり、開花後に三角錐状の種子を形成する。近縁種としては、シャクチリソバが存在するが、本種の葉は五角形状であるのに対して、シャクチリソバは三角形状であるため、その点で区別できる。(藤吉正明記)
【例句】
蕎麦はまだ花でもてなす山路かな
芭蕉「続猿蓑」

汐風にもめても蕎麦の白さかな
浪化「射水川」

山畑や煙りのうへのそばの花
蕪村「夜半叟句集」

日曜の埃つかれに蕎麦の花
石橋秀野「桜濃く」

兜虫(かぶとむし)三夏

季語と歳時記

【子季語】
皀莢虫、鬼虫、源氏虫
【解説】
栗色をした大形の甲虫。雄は頭に大きな角をもち力が強い。背に甲と羽があって夜になると飛び回る。檪、楢、さいかちなどの樹液を吸って生活する。
【例句】
かぶと虫も来てとまれかし鎧草
才麿「糸屑」

甲虫非凡の力手に応ふ
相島虚吼「虚吼句集」

兜虫み空へ兜ささげ飛ぶ
川端茅舎 (ホトトギス)

畳這ふ爪の力や兜虫
青木月斗 (同人)

薬喰(くすりぐい、くすりぐひ)三冬

季語と歳時記

【子季語】
鹿売、寒喰
【解説】
体力をつけるために、寒中に滋養になる肉類を食べること。獣肉を食べることを嫌った時代があったので、これを薬と称して鹿や猪などを食べた。
【例句】
あはれしれ俊乗坊の薬喰 
路通「俳諧勧進牒」

客僧の狸寝入りやくすり喰ひ
蕪村「蕪村句集」

薬喰おぼつかなさに人誘ふ
几董「井華集」

行く人を皿でまねくや薬喰ひ
一茶「九番日記」

薬喰わりなき人をだましけり
大須賀乙字「続春夏秋冬」

kusurigui

大毛蓼(おおけたで、おほけたで)仲秋

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【子季語】
紅草、大蓼
【解説】
空き地や野原に自生し、ニメートル以上になる。茎や葉裏に毛が密生している。花穂は淡紅色の小花が集まり、穂先は垂れ下がる。
【科学的見解】
オオケタデは、タデ科の一年草で、鑑賞目的で日本へ導入された園芸種である。アカマンマとして知られているイヌタデの仲間(タデ科イヌタデ属)では大型で、高さ一メートルほどに成長する。本種は、茎や葉に毛を密生させる。現在では、空き地や河川敷などに逸出している個体が確認されている。(藤吉正明記)

鱚(きす)三夏

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kisu【子季語】
白鱚、青鱚、川鱚、虎鱚、沖鱚
【解説】
波の静かな浅海の砂底に棲む。体は淡黄色で腹は銀白色。淡白な味わいで塩焼、酢の物、天ぷらなどにして食べる。
【例句】
鱚の浦富士見えぬ日の幸多き
永田青嵐「永田青嵐句集」

漁師等にかこまれて鱚買ひにけり
星野立子「立子句集」

角巻(かくまき)三冬

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【解説】
雪国の女性の外出時に着用する防寒着。大形の四角い毛布を三角 に二つ折りにしてマントのように羽織り、上半身をすっぽりと包む。
【例句】
角巻のもたれあひつゝ二人行く
阿波野青畝「紅葉の賀」

角巻をとめたる襟の銀の蝶
上村占魚「霧積」

栗飯(くりめし)晩秋

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【子季語】
栗おこわ
【解説】
鬼皮、渋皮をむいた栗を米とあわせ、塩、酒を加えて炊いたごはんのこと。むいた栗を焼いてから炊く場合もある。もち米を使っ て、おこわに炊くこともある。 
【例句】
栗めしや根来法師の五器折敷
蕪村「落日庵句集」

栗飯や目黒の茶屋の発句会
正岡子規「子規全集」

栗飯や水上泊りの二三日
松瀬青々「倦鳥」

栗飯や人の吉凶入りみだれ
日野草城「旦暮」

推敲の力やしなへ栗の飯
長谷川櫂「新年」

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