兜虫(かぶとむし)三夏 季語と歳時記 【子季語】 皀莢虫、鬼虫、源氏虫 【解説】 栗色をした大形の甲虫。雄は頭に大きな角をもち力が強い。背に甲と羽があって夜になると飛び回る。檪、楢、さいかちなどの樹液を吸って生活する。 【例句】 かぶと虫も来てとまれかし鎧草 才麿「糸屑」 甲虫非凡の力手に応ふ 相島虚吼「虚吼句集」 兜虫み空へ兜ささげ飛ぶ 川端茅舎 (ホトトギス) 畳這ふ爪の力や兜虫 青木月斗 (同人)