【解説】
ユーカリはフトモモ科ユーカリ属の常緑高木。原産地はオーストラリアで日本でも育てられている。高さは二十メートルから三十メートル。四月から五月にかけて葉腋に三センチほどの白い花を 一つつける。蕚片が落ちたあと淡黄色のたくさんのおしべが目を引く。
【科学的見解】
ユーカリは、オーストラリア全域に500種以上存在することが知らてており、それらの一部の種が日本に導入されている。日本では、主に公園木として植栽されており、葉にレモンに似た香りを有するレモンユーカリや切花用として利用されているツキヌキユーカリやギンマルバユーカリなどが見られる。(藤吉正明記)
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竹の花(たけのはな) 仲夏
【解説】
竹咲く 竹は、イネ科タケ亜科に属する多年生常緑草本植物の総称。めったに花が咲くことはない。竹類は約百二十年周期に花が咲き、笹類は六十年周期に花が咲くといわれるが、どちらも開花後には枯れてしまう。
ラベンダー 三夏
楮(こうぞ/かうぞ)仲夏
【解説】
楮の実 楮はクワ科コウゾ属の落葉高木。日本各地の山地に自生し、高さ は五メートルくらいになる。春、葉とともに花をつけ、六月ころ桑に似た実が赤く熟す。甘味があって食べられる。樹皮は和紙の原料になる。
庭石菖(にわぜきしょう/にはぜきしやう) 初夏
【解説】
アヤメ科ニワゼキショウ属の多年草。五月から六月にかけて白または紅紫小さな六弁の花を咲かせる。サトイモ科のセキショウに似ているのでこの名がある。咲くと一日でしぼんでしまう。
【科学的見解】
庭石菖(ニワゼキショウ)は、北米原産の外来植物で、日当たりの良い道端や公園などに普通に生えている。(藤吉正明記)
初声(はつこえ/はつこゑ) 新年
【解説】
元旦に聞く鳥のさえずりをいう。新年を迎えて、鳥の声にもあら たまったものが感じられる。
ちんぐるま 晩夏
初鶴(はつづる) 新年
【子季語】
初田鶴
【解説】
年があらたまって見る鶴をいう。古来よりめでたい鳥として尊ばれてきただけに、新年にふさわしい鳥といえよう。鶴の飛来地としては、鹿児島県出水市や山口県周南市が有名である。
犬枇杷(いぬびわ/いぬびは) 晩夏
義朝忌(よしともき) 仲冬
【解説】
源義朝の忌日。陰暦正月三日。河内源氏の嫡流、源為義の長男で、頼朝・範頼・義経らの父。保元の乱では平清盛とともに勝利したが、清盛に不満を抱き起こした平治の乱では、清盛軍に大敗。永暦元年(一一六〇年)尾張で殺された。三十八歳。